異能力:ドラ○もん

番外編:黒獣、ふじえもんにry 後編 ページ10

「それより此処は何処ですか?何かどこでもドアが誤作動しちゃったみたいで」



「...あ、横浜です...」




どこでもドアって何だよ...




あまりのボケが飽和状態の空間に、耐えられなくなった敦がついにツッコミを放棄しかけたその時。









「僕の登場シインを邪魔するなど、許さぬ...」









今までぴくりとも動かなかった芥川がゆらりと立ち上がった。







「羅生門!!!!」





________マズイ




このままでは、何の罪も無い一般人が殺されてしまう。

助けなきゃと思うも、爆発するような殺気に足が震えて動かない。




また僕のせいで人が傷付いてしまう_______









「てってれーん!桃太郎印のきびだんご〜」









「「え」」





何とも気の抜ける効果音を自分で言いながら、女性がポケットから何かを取り出した。





その瞬間に敦は悟った。


あ、これ僕が助けなくっても全然大丈夫なヤツだ。


果たして、その予想は見事に的中した。





「そいやぁぁぁああぁぁあああ」





謎の掛け声と共に女性が団子の様な何かを黒獣に向かってフルスイングする。


反射的にそれを飲みこんでしまった黒獣は、



「くぅ〜ん」



まるで犬みたいに女性の頬に顔を擦りつけたのだ。




「この団子を食べた動物は、みんな大人しくなって懐くんだよ」


「黒獣!!戻って来い!!貴様は僕の異能だろう!?!?!?」


「くぅぅぅん」


「君いいこだね、きびだんごもいっこ食べる?」


「黒獣ーーーーー!!!!」









「何ッッッッッだこれ...............」









黒獣って動物だったんだ、とか

芥川お前キャラブレすぎだろ、とか

樋口何処行った、とか(作者が書き忘れただけ)

登場シイン邪魔されただけで殺そうとするとか怖すぎってか心狭すぎかよ、とか

そもそもこの女性は何者なんだ、とか




ツッコミたいことは沢山あったけど、もう何か全てが面倒臭かった。







おうちかえりたい。



それだけが敦の脳内を占めていた。









・









・
出番を伺っていたが出るに出れなくなってしまった太宰治「え、私これどうすれば良いの」

実は犯罪者だった説ある→←番外編:黒獣、ふじえもんに懐いたってよ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す