46.記憶喪失 黒木side ページ4
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砂原は、ちゃんと自分の仕事をしてくれた。
アーヤに面会が叶った。
「健闘を祈る。」
俺たちの肩をそれぞれ叩きながら、
砂原は俺たちを病室へ送り出した…
「お前らにしか出来ないんだ…頼む」
「お前は入らないのか?」
「あぁ、俺にはきっと無理だ。」
この前、美門の言った言葉が蘇る。
こいつも、アーヤを本当は自分が救いたいはずだ…
俺たちはそれぞれ、伝えるべき言葉を胸にいだきながら、アーヤに会いにいく…
1人ずつ病室に入り懺悔が終わった所で、
砂原を除く全員が病室に入り、若武が言った。
「アーヤ起きてくれ!
俺たちはここにいる!
何も変わらない!
俺たちは、ここに宣言する。
KZは、いついかなる時もお互いを尊重し、信頼し、認め合い、共に生きることを!」
若武は、そう言ってアーヤの手首にブレスレットをつけた。
小塚が後に続く。
「アーヤ、僕達は、これからもすれ違ったり、誤解したりしてケンカとかするかもしれない。でもそれで終わりじゃないんだ。
僻み嫉み、恨み辛み、アーヤなら意味がわかるよね?僕達もそんな感情と共に生きているんだ、知ってた?
みんな同じだよ。
僕達と泣いたり、笑ったり、怒ったり、喜んだりして、一緒に大人になっていこうよ。」
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さな(プロフ) - すごく面白くて、そして感動しました!こんな素敵な物語を書けるなんて尊敬です!! (2020年5月2日 17時) (レス) id: dcc403a491 (このIDを非表示/違反報告)
まつり - ほんっっとうに、こういう話が大好物です!!もうめちゃめちゃ感動して涙腺ヤバかったですし、推しの砂原君が積極的とか本気で泣くかと思いました!もうありがとうございますしか言えませんが、まっじでありがとうございました!! (2019年10月14日 9時) (レス) id: 9861bf3927 (このIDを非表示/違反報告)
萩華 - すごく、すごく感動しました。アーヤの苦しみやそれにようやく気が付いたkzのみんなの心情などが繊細に表現されていて、引き込まれました。そして何より、砂原の優しさには惚れ惚れしちゃいます。これからも頑張ってください。応援しています!!! (2018年3月29日 13時) (レス) id: 4fe0775fcc (このIDを非表示/違反報告)
カナデ - あ、、、下のすみません!(@_@;) (2018年2月21日 16時) (レス) id: f9755e6fb5 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ - めちゃくちゃおもしろかったし、泣けました(;∀; )!!砂原君、凄かったですね(*≧∀≦*) 私もあんんな人と恋がしたい!(*≧ω≦) (2018年2月21日 16時) (レス) id: f9755e6fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:coron | 作成日時:2017年12月27日 17時