モノマネ04 ページ10
驚く僕達に、若武は
「俺が、アーヤと同じことをやって笑わせれば、少しはアーヤも気が楽になるだろ!」
「お前女装する気?」
上杉が聞くと
「もちろん!」
「俺、ただの女装なら恥ずかしいかもしれないけど、ちゃんとモノマネっていう意味のあることなら、ちゃんとやるぜ!目立てるし!」
「お前の、その目立ちたい精神には感服だよ…」
呆れながらいう上杉の言葉に、話は決まったとばかりに若武がアーヤにいう
「じゃあ、そのカツラと化粧道具貸してくれ。」
「美門、七鬼協力してくれよな。
服は…アーヤのじゃあ、きれないだろうから何か考えないとな…
とりあえず別室で、作戦会議だ!」
そう言って、七鬼と美門を連れて部屋を出て行った…
「スゲーなアイツ…」
「若武らしいっちゃ、らしいけど…ね」
上杉と黒木が、顔を見合わせて呟く…
その後、若武&美門&七鬼のショーは完璧に行われた…
3人とも、真面目な顔で最後までやりきるから、僕は笑っていいものかわからず、その意外にもハイクオリティなモノマネを見てたんだけど
終わった後の、上杉の
腹いてーーとのたうちまわる姿に、
なぜかホッとし、黒木とアーヤと僕の3人で、やり終わった彼らを拍手と賞賛の言葉とともに迎えた。
「どうだアーヤ!」
「すごい!面白かった!完璧だよ!」
アーヤの賞賛に、若武の鼻は天まで伸びそう…
「まぁな、俺なんでも出来るからさ!」
すっごい、偉そう…
なんか嫌な予感…
「そうだ!」
「黒木!上杉!お前たちもやれよ!
俺1人がやったんじゃ、俺だから出来るって事に、なりかねないからな。」
「お前達もやって、誰でも出来るんだって事を、アーヤにわかってもらわないとな」
「は?」
「は?」
「ゼッテー無理!意味わかんねー」
「それは…」
と、上杉は勿論、流石に黒木も尻込みする…
「あ、あの
私の役は無理でも…
上杉君と黒木君で、翼と七鬼君の役の方できないかな?
で、若武と3人で…
私見てみたいな…ダメかな?」
上杉と黒木に、お笑いのモノマネさせようなんて、本人に言えるの、アーヤぐらいだよ…きっと…
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未麗 - とても面白かったです。アーヤがファンになるほどのかっこいいクールポイントの姿、見てみたかったです‼ (2022年3月29日 11時) (レス) @page32 id: 1aa17b468f (このIDを非表示/違反報告)
悠衣 - すごく面白かったです。とある大学の話の、ランキングすごく納得です(´∀`)これからも楽しみにしています! (2018年2月9日 23時) (レス) id: 791c763ac8 (このIDを非表示/違反報告)
coron(プロフ) - うふふ(#^.^#)ありがとうございます! (2017年12月18日 1時) (レス) id: 976391cc55 (このIDを非表示/違反報告)
音子(プロフ) - アーヤ可愛いですw裕樹さんも楽しい人ですね!笑笑 (2017年12月18日 1時) (レス) id: e291775004 (このIDを非表示/違反報告)
coron(プロフ) - 笑っていただいて光栄です!ありがとうございます! (2017年11月30日 20時) (レス) id: 976391cc55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:coron | 作成日時:2017年9月30日 0時