ギャグ風味の短編集

とある大学でのお話2/5 ページ3

「だからさーこうなるわけよ…」

隣の話し声はまだまだ続く。


「それでは！決定いたしましたっ！
付き合いたい男の子、第3位はっ！
若武和臣くん！」

パチパチ

若武がハッ？って顔をする


「第2位は
残念ながら該当者なしです…」


「そして栄光ある第1位は！
上杉和典君に決定でーす！」


パチパチパチパチ！！！


「意義ナーシ！」


それまで、机に肘をつきながらニヤニヤ若武をみていた、上杉君の肘がガクッとなった


若武は、上杉君を睨んでるし…


「なんで、俺がてめーに負けんだよ！」

ちょ、若武声が大きい！


「知らねーよ」

「ったく、女ってのは大学行ってもあーなんだな、ケッ」


なんで俺が3位なんだよ…2位がいないなら、
繰り上げで俺が2位でもいいじゃん…
いや1位になるべきだけどよ…

若武がブツブツいってる…


「上杉様サイコーよね」

「あの、ツンデレキャラ！」

「いやいや、ギャップ萌えでしょー！」

「キャー」

「絶対好きな子できたら、冷たくするよね」

「ねー」

「でさでさ、時々すっごい優しいの！」


「うんうん」

「で、好きな子に見つめられると、顔赤くなっちゃりして、バレバレなの！」


「そうそう」

「でも本人は気づかれてないと思ってるの」

「可愛いー」

これは褒められてるのかな？
よくわからない言葉もあったけど、
あの上杉君を可愛いといってしまうお姉さんたちは、凄いと思った…


「あのクールな眼差しで壁ドンされたら気絶ものよねー」

「で、で、女の子に一言 好きだ っていうの」

「キャー」

「で、女の子が、私も…

っていうとね、」

「上杉君が真っ赤になりながら

嬉しいって笑うの！」

「キャー」

「上杉様の笑顔見たーい！」


上杉君がゲンナリしてる…
女嫌いますますひどくなっちゃったかな…


「それにしても…翼様ぁ…
どうして、ハイスペックにいってしまったのよぅ」


「ほんとー」

「かなしー」


「白王子がいない秀明なんて…」


「ねー…」


なるほど、該当者なしの2位の座は、本当は、翼だったんだ…白王子って呼ばれてるんだ…

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