モノマネ05 ページ11
「悪りぃけど、ムリ!」
アーヤのお願いにも負けず、
上杉がアーヤを見ながら言った。
でも、そんなことはお構いなしに、
それなら…と、やる気になったみたいな黒木と残りのメンバーで盛り上がる…
不利な状況を悟ったのか、上杉が逃亡を図るも、それさえ察知していた黒木による指示で、窓とドア共に既に封鎖されている…
アーヤが、
「やっぱり、今のお願い…」
と言いかけたところで
「上杉お前さ、アイドルはやれてもお笑いは、モノマネさえやれないって、それ酷くねーか?」
若武がアーヤの話を遮り、話し始めた。
「仲間がピンチだっていうのに、力になってやれないのかよ」
「それとこれとじゃ、全然違うだろ!」
上杉も頑張る…
「結局さ、お前はカッコイイことしかやりたくないんだろ」
「アイドルの時はセンター候補だったもんな」
「すみませんねーセンター候補様にお笑いなんて無理ですよねー」
「おい、話作ってんじゃねー!」
「そういうことだろ!」
あ、これもしかして若武劇場始まってる?
「これから頑張ってやろうとしているアーヤも、それをやった俺のことも、きっと心ん中でバカにしてるんだろ」
「いい加減にしろ、バカ武!
んなわけねーだろ!」
「じゃあやれんのかよ!」
ぐっと返事に詰まる上杉…
それをみて、若武が急に声のトーンを落とした…
「まぁさ、お前に女装無理だよな…」
「でもさ、アーヤのお願いだ」
「美門と七鬼がやってることぐらい、お前は軽く出来ると思ってたよ…」
そう、ため息をつきながら呟く
それをみて、上杉の眼に迷いが生まれたのが、ここからみていてもわかる。
「わかったよ、諦める。
お前には無理だ。」
上杉が、顔を上げ何か言いそう…
若武は、今度は大きな声で
「まぁ無理やりやらせて、美門達よりヘタだったら恥ずかしいよな。
黒木と並んでレベルに差がありすぎたら可哀想だしな。」
「ざけんな!、なんて俺だけヘタって決めつけんだ!」
若武は、キッと睨み、上杉の胸倉を掴んで叫んだ。
「文句あるなら、やって見せてみせろよ!」
上杉も釣られ、若武の胸倉を掴み言い返した。
「おう!やってやるよ!」
あーあ、またひっかかった…
24人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「探偵チームKZ事件ノート」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未麗 - とても面白かったです。アーヤがファンになるほどのかっこいいクールポイントの姿、見てみたかったです‼ (2022年3月29日 11時) (レス) @page32 id: 1aa17b468f (このIDを非表示/違反報告)
悠衣 - すごく面白かったです。とある大学の話の、ランキングすごく納得です(´∀`)これからも楽しみにしています! (2018年2月9日 23時) (レス) id: 791c763ac8 (このIDを非表示/違反報告)
coron(プロフ) - うふふ(#^.^#)ありがとうございます! (2017年12月18日 1時) (レス) id: 976391cc55 (このIDを非表示/違反報告)
音子(プロフ) - アーヤ可愛いですw裕樹さんも楽しい人ですね!笑笑 (2017年12月18日 1時) (レス) id: e291775004 (このIDを非表示/違反報告)
coron(プロフ) - 笑っていただいて光栄です!ありがとうございます! (2017年11月30日 20時) (レス) id: 976391cc55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:coron | 作成日時:2017年9月30日 0時