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ページ19

「…うん」


いよいよ本題に入った。

告白するつもりが、すでに意図しないところでしちゃってたなんて、山田にしたら拍子抜けだろうな。


「そっか…。うわーーー!!!」

「や、山田!?」


いきなり顔を覆って絶叫する山田。


「ごめん、なんか思い出したらいたたまれなくなって……色々恥ずかしいところ見せて引いたよね…?
あ、返事はいいから!もう、忘れてくれていいし、俺もすぐにとはいかないけどがんばって諦めるし…」


何故か山田が謝って、俺から目を逸らす。



え、待ってよ。

なんで勝手に決めるの?


たしかに、初めはびっくりした。

ストーカーまがいのことだって、正直まだ受け止められてないけど。


でも。



「……俺には、言ってくれないの?」

「え?」

「ちゃんと、本物の俺に、俺を見て、好きだって言ってくれないの…?」

「いのちゃ…」


改めて告白してくれるんじゃないかって、期待してた。

もし、俺の目を見て好きだって言われたらどうするんだろう、なんて考えてた。


もう答えは決まってる。


「いのちゃん、好きです。
俺と…付き合ってください」

「うん…俺も、山田が好き」

「うそ、」


信じられないって顔してる山田に思いっきり抱きつく。


俺じゃない知念を見る目に嫉妬してたし、山田が俺の話をする度ドキドキしてた。

気づいて欲しいって思ったのは、たぶんもう好きだったから。


「元に戻れたのは、きっと山田のおかげだね」


他のメンバーは誰一人分からなかったのに、山田が俺だって気づいてくれたから。

ちゃんと、中身を見てくれていたから。


根拠なんてないけど、山田が俺を元に戻してくれたんだ。


「あーー幸せすぎる………まさか、まだ知念と入れ替わってるってことないよね?」

「はぁ?今そんなこと聞く?」


抱き合ったままそんなことを言うから、思わずバッと離れる。


「ごめんって、でもなんか信じられなくて…」


夢なんじゃないかな、って困ったように笑う山田。


「…そんなこと言うやつにはこうしてやるっ」


自分のほっぺをつねってる山田の手の上から顔を掴むと、思いっきりちゅーしてやった。




END

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ゆず(プロフ) - みうさん» 初めまして。お返事遅くなり申し訳ありません。こちらこそこんなお話に目を止めてくださりありがとうございます。嬉しいお言葉をいただき恐縮です。これからも頑張ります! (2020年1月17日 22時) (レス) id: 8fbc10e54a (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - はじめまして!すごくドキドキさせてもらいました!!空気感が好きすぎました…しばらく生きていけそうですm(__)m二人の供給ありがとうございます!! (2020年1月15日 11時) (レス) id: 12483a5c68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - JUMP の虜♪さん» ありがとうございます〜!ゆるゆるとした活動ですがまたぜひ遊びに来てください。 (2019年2月18日 17時) (レス) id: 8fbc10e54a (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - shootingstarhapさん» お待たせしました…!ご期待に添えたか分かりませんが、そう言っていただけるととっても嬉しいです。ありがとうございます! (2019年2月18日 17時) (レス) id: 8fbc10e54a (このIDを非表示/違反報告)
JUMP の虜♪ - 番外編もすっごい良かったです!!他の作品も楽しみにしてます! (2019年2月17日 14時) (レス) id: 5a3b5569f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2018年12月18日 17時

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