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5人に受け入れてもらうためには、まずは自分から行動を起こさなきゃ。
何をしたら喜んでもらえるんだろう？
差し入れ……とか？
でも、マネージャーから突然差し入れされても……怪しまれるか。
うーん……と悩んで、ふと視線をあげると、伏し目の二宮さんと、目が合った……
……気がした。
でも、確かに、目が合った。
……だってその直後、こっちを見たまま、ニヤ、と口角を上げたのだから。
それと同時に、ゾクッ、という得体の知れない感覚のあとに、なぜか、少しだけ息の上がっている自分がいた。
乱れた鼓動を抑えるように、心臓に手を当ててみる。
……まだ、少しドキドキしてる。
どうして……
これが、国民的アイドルの本気、ってことなんだろうか。
それとも、まだまだ序の口……？
もう一度顔を上げてみると、遠くの方でカメラに向かってキメ顔をする、二宮さんがいるだけだった。
約二時間の撮影のあと、二宮さんのマネージャーさんのご厚意で、私も家の近くまで送ってもらえることになった。
「なんだか、申し訳ありません」
「僕はいいんです。タクシー代の方が勿体無いですからね」
……素っ気ない二宮さんとは違うなあ……なんて思っていたら、後ろにただならぬ気配を感じた。
おそるおそる、振り向いてみると……
「……俺ん家、先でしょ？」
「……二宮さん」
すっかりラフな格好に着替えて、さっきのアイドルらしい片鱗があまり見えなくなった、二宮さんがいた。
しかめっ面をして、こっちに近づいてきた。
思わず、壁際にあとずさってしまう。
「……アンタさあ、本当にわかってないんだね」
「え」
「俺らのことも、この業界も……」
そして、小さく呟いた。
『……早く、手を引いた方がいい』
「……え」
ふと気がつくと、二宮さんの姿は廊下を曲がって行くところだった。
マネージャーさんと一緒に、慌てて追いかける。
「何か、言われました？」
「い、いえ、特に……」
そう言いながらも、今の言葉が頭にしがみついたままだった。
普段喋っている声とは違う、低くてドスの効いた声。
……私に対する、警告のようにも聞こえた。
この機会を逃したら、もう戻れないぞ……そう、言われているようで。
本心がどうなのかは、到底掴めそうになかった。
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なの(プロフ) - なるちゃんさん» ありがとうございます！！移行しましたので、そちらでもよろしくお願いします〜！！ (2018年10月15日 20時) (
レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 続きが気になる〜〜！更新待ってます！ (2018年10月15日 15時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - キル・ハーヴェイさん» 嬉しいコメント、本当にありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年10月4日 18時) (レス) id: d783c00f36 (このIDを非表示/違反報告)
キル・ハーヴェイ - 凄く面白いです！引き込まれてしまいました^^更新、頑張って下さい！ (2018年10月3日 21時) (レス) id: ae1f844f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年8月31日 0時
