君の香りで僕らは息をする(3)（SN） (ページ35)

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会見では予想通りの集中攻撃。

身構えててよかった。

いてもたってもいられなくなって

何も考えず結局降りてみんなより少しだけ前に出た。

こんなやつらに負けてたまるか。

こんなところで舐められてたら今後一生きっと舐められる。

自分でも分かるくらい空気が冷えた。

今自分どんな顔してるんだろう。

そんなオーラを出してもやっぱり気になるものは気になるのか、

私に対しての質問は続く。

公演後っていうのもあってフラフラだし、

いつもので足元が真っ黒に見えたから、

もう終わりたいのが正直なところ。

息が詰まる。

視界が霞んできた。

何とかして落ち着かなきゃ。

周りには気付かれない程度にため息をついたところで体が後ろに引かれた。

(向井)『もうええねんで。』

康二くんに小さな声で言われた。

(向井)『デビューするのAだけやないんですよ～！

スノストおるのに俺らにも質問してくださいよ～！笑』

(田中)『SixTONESにもくださいなんか！』

(ジェシー)『やっぱでも気になりますよね彼女の事ね。』

残りの会見はずっと康二くんに捕まってて、

振り向く翔太くんやめめにちょっかい出されてたら

いつの間にか終わっていた。

(向井)『なぁー怖い顔せんとってや～

会見中おれめっちゃ怖かってん。』

(岩本)『ホントだよ笑空気がｷﾝｯｯって音聞こえるくらい冷えたよね。』

(ラウール)『でもAちゃんほんっとにかっこよかった！！』

「もうしないよ笑あんな顔。」

きっともうないだろう。

私が舐められてもきっとメンバーがガツンと言ってくれるとこの時感じたから。