君の香りで僕らは息をする(3)（SN）

＊ ページ34

(向井ide)

はい？



そんな質問してどうすんの？



その質問をしとんのは男で、明らかにAを舐めてる。



やからってこんな質問、普通公の場でせんやろ。



メンタル石やん。







Aがひな壇を一段降りた。



立つんもやっとやのに。









(結城)『向けさせないよう務めます。



でも、メンバーはそんなこと気にしてません。



彼らは拾うべき言葉と、拾わなくていい言葉をしっかり見分けることが出来る力があります。



だから心配していません。



けど何かあったら助けます。



それに、匿名なのをいいことにネチネチしつこい方や、



気持ちいいくらいストレートに喧嘩売ってくる方にも、



私は負けません。』









この空間の空気が一気に冷えた気がした。



後ろから見ても分かる威圧感。



いつからこんなオーラ出せるようになったん？



後ろにおる俺でも怖いから、



きっと前におる人えらい怖いやろな。





質問した記者なんかは、さっきと打って変わって、



ビビって冷や汗流してるやん。







いや、ほんま怖いな。



俺も冷や汗出てきた。







それからもAに質問が集まる。



さっきみたいなおかしな質問はないけど。



Aが遠くにおるように思ってしまう。






なあA帰ってきて。



俺らのところ居ってよ。

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