鬼滅の刃~炎の弟子~第弐章【煉獄杏寿郎】

柱の会話 ページ10

悲「あの子、どう思う………」

宇「どうもこうも、アイツは対した女だぜ。俺達柱相手にやるとは」

杏「皆、すまなかった!俺の稽古不足ゆえにこんなことを……」


Aが自室に戻ったあと、訓練場では柱達が意見を出し合っていた。話題の中心は、Aについてだ。

柱は気になっていた。なんであの子があんなにも強い気持ちなのか、と。

宇「つぅか、煉獄がしっかり全集中常中を教えておけばこんなことにならなかったけどな」

杏「それは、誠に申し訳ない」

胡「まぁまぁ。良いではありませんか。こうやってAちゃんも強くなったことですし」

甘「しのぶちゃんの言う通りだと思うわ。だってあの子、前より強くなってるもの!」

伊「そう言えばあの貧弱は甘露寺の姉弟子だ。前はどうだった」


甘「私が師範のとこにいた時はまだホントに弱々しかったわ」

そう。Aは甘露寺の姉弟子なのだ。だが甘露寺は自分に炎の呼吸は合ってないと気付き、煉獄のもとを離れる。が、恋の呼吸と言う炎の派生を見つけ、柱に登りつめたのだ。

不「俺は、アイツは強くなると思うぜェ」


冨「………、将来が、楽しみだ。俺も彼女と手合わせして分かった。アイツは柱になる」

時「僕もそう思います。見てて思ったけど、筋が良いんです」


伊「最初は情けない女だと思っていたが、見てるうちに気が変わった。お前の弟子は強くなる」

悲「だそうだ………。煉獄、お前の弟子は、まだまだ伸びしろがある」


杏「うむ!皆、ありがとう!彼女の修行に付き合ってくれて!」

煉獄は思った。


Aの成長過程を見届けよう、と。


柱になるところを。


自分を超える姿を。



しっかりと、この目で。

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