・ ページ33
日影龍西「ありがとうございましたーーっ！！」
『まぁまだ時間あるから、ゆっくり焦らずね。今日やったところ、復習しておくように！』
４人は元気に声を揃えて返事した。時刻は１６時。３０分お昼休憩をとって、その後みっちり教えた。あの４人はバレー以外はとことんバカなんだから。
『はぁー……疲れた……』
菅「お疲れーい」
旭「あ、ゴミとか片付けといたぞ」
『ありがとう』
澤「それにしても、アイツらここまでバカだとは」
菅「ほんとそれな！！」
大地と孝支の言葉に私も力無く頷く。
『ごめんね。今日はテスト前恒例の勉強会だったのに』
菅「まー、仕方ねぇべ。俺らよりアイツらだろ」
旭「アイツら見てると１年の時思い出すなー」
澤「１年の時はとにかく部活と勉強を両立させる為に必死だったもんな」
４人でそんな話しをしながら教科書とノートを広げる。期末テストはいつも上位に居る私も、苦手な教科はある。英語だ。
３年生になってから英語が格段に難しくなったのだ。２年生まではまだ良かった。でも３年生の英語はなんと言うか。ホント、難しい。
『大地。ここってどう訳すの？』
澤「ここに、ｉｔ，ｓを使うと訳せるよ」
『ありがとう。大地』
だから、いつも大地に聞いているんだ。やっぱ英語は苦手だな。眠くなっちゃうし。１年の時は「何で日本人なのに英語教わらなきゃならないの」って思ってたっけ。影山君の気持ちが分かるよ。
澤「A、ここなんだけど……」
『これは………ほら。この数式を使うと……ね？簡単でしょ？』
澤「おー。さんきゅ」
その後、１９時まで４人で勉強会をやった。
菅「んじゃ、また明日な」
旭「今日はありがとな」
『ううん。こっちこそごめんね』
菅「何言ってんだべ。寧ろあの後俺ら見てくれたAに感謝だよ。な、旭」
旭「あぁ」
そう言い、２人を見送る。大地は家が近いから、夜遅くまでテスト勉強。これもいつもの流れだ。
『大地、夕飯何にする？』
澤「んーー。ラーメン」
『分かった』
澤「俺も手伝う」
『うん。ありがとう』
そう言い、２人でラーメンを作る。久しぶりだな、こう言うの。その後夕飯を食べてまた勉強再開。
澤「なぁ、A」
『なぁに？』
澤「………、いや、何でもない」
『そう？変な大地』
澤「うるせー」
日向君達が居た時とは違い、優しい空気が私達の間にあった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 602人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麦茶(プロフ) - 烏野側にいますよ 青葉城西側には沢山の応援の人がいました (2021年5月4日 6時) (
レス) id: 39efbca927 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 烏野側ですね。 (2021年3月7日 11時) (レス) id: 55b8ad3b21 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - りおん。さん» コメントありがとうございます！読者の方に少しでも多く読んでいただきたいので、一日２、３話は更新しようと思ってます！ (2021年3月6日 21時) (レス) id: 16dfd1745e (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 続々編おめでとうございます！いつもたのしく読ませてもらってます。更新頻度が高くてちょっぴり嬉しいです^^* (2021年3月6日 20時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななこ
| 作成日時：2021年3月6日 17時
