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『期末テスト………』
菅「また恒例のAの部屋で勉強ってか？」
旭「テストの前は必ずだもんな」
潔「そうね」
２列に並び帰り道を歩く。１列目に私と大地。後ろに潔子、旭、孝支が並ぶ。テストの時期になると、私のアパートに３年生を呼んでテスト勉強をしているのだ。
旭「Aはホント教えるのが上手いよな」
菅「俺さ、すげぇなって思ったのが全部の教科を教えられるんだよな。んで、分かりやすいんだべ！？」
旭「そーそー」
『そんな褒めすぎだよ』
孝支と旭の言葉に、私は笑ってしまう。
澤「まぁ、Aは期末テストの学年順位は毎回上位に居るからな」
潔「凄いよね。基本５位以内だもんね」
『あはは……』
褒め殺しか。そんな自慢しなくても良いのに。５人で帰る帰り道。潔子と別れ、今は４人で帰っている。
旭「今度の日曜日にテスト勉強するか？」
『そうだね』
菅「日向達バカ４人も呼ぶか！」
澤「いや、それは煩くなるから止めた方がいいんじゃないか」
『私は別に構わないよ。前日にアパートの人達に言っておけば大丈夫だと思う』
旭「おお……用意周到………」
『住んでる人、おじいちゃんとかおばあちゃんとかだから基本大丈夫だよ』
澤「確かあのアパート。若いやつってAしか居ないもんな」
大地の言葉に頷く。アパートの人達はとても優しくて、おじいちゃんやおばあちゃんだから何かと良くしてくれるんだ。この前も隣の部屋の伊藤さんご夫妻にお米をもらった。１階の山田さんご夫妻からはキャベツと大根をたくさんもらった。
菅「Aの人徳だべ」
『そんな事ないってば』
孝支と旭とも別れる。テスト勉強は日曜日にする事になった。明日潔子に言っておかなくちゃ。
『日向君達呼ぶ？』
澤「そうだなぁ………。もし呼ぶとすれば飲み物とか必要だよな。あとお菓子」
『明日聞いてみるね』
澤「おう」
良かった。いつもの大地だ。私はホッと胸を撫で下ろす。たまに見る大地の孝支を睨んでる怖い顔。私はそれが怖くて。
なんか。
嫌だな。
私は大地の怖い顔に不安を覚えた。
これから起こる事なんて、この時の私はまだ何も知らない。
この時に気付いていれば
大地の気持ちを分かってあげていれば
あんな事には
ならなかったかもしれない。
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麦茶(プロフ) - 烏野側にいますよ 青葉城西側には沢山の応援の人がいました (2021年5月4日 6時) (
レス) id: 39efbca927 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 烏野側ですね。 (2021年3月7日 11時) (レス) id: 55b8ad3b21 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - りおん。さん» コメントありがとうございます！読者の方に少しでも多く読んでいただきたいので、一日２、３話は更新しようと思ってます！ (2021年3月6日 21時) (レス) id: 16dfd1745e (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 続々編おめでとうございます！いつもたのしく読ませてもらってます。更新頻度が高くてちょっぴり嬉しいです^^* (2021年3月6日 20時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2021年3月6日 17時
