・※武ちゃんとの会話を書き直しました。 ページ25
『失礼します』
武田先生に呼ばれて来たのは教材準備室。そこには既に武田先生と大地、旭、孝支、潔子が座っていた。大地の隣に座る。
澤「あの、先生……話しって……」
武「………もしも君達が無理をすれば、将来にも影響してしまう様な怪我を抱えていて、それでも今しかないからと試合に出ようとしたならば僕はきっと止める。一時の感情で動くべきでないないこともある」
確かに。武田先生の言うとおりだ。もし春高に出場して、大きな怪我をして、その怪我を治療する為に専念して、その時間を……その後の高校生活を無駄にするかもしれない。
武「ただ。何度でも挑戦出来る事ならば、選択肢はある……と僕は思っています。勿論試験に落ちることがどうってことないなんて言いません。難関を超えて行く人は、相応の努力や我慢・犠牲の上で掴んだ道」
そうなのだ。有名な野球選手だって、サッカー選手やテニス選手、すべてのアスリートは自分の大好きな事だけをやって来た。我慢して、他の物を犠牲にして、それでトップアスリートになった。
武「君達が部活に費やす時間を、他の子らは勉強や将来確実に為になる事に費やしていて、そこには当然差が生まれる。その差に、君達は大きく後悔するかもしれない」
私達は本当に、良い顧問を持った。
武「考えて選んでください。君達が５年後・１０年後に後悔しない方を」
私達の為に、ここまで必死に考えてくれているなんて。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『失礼しました』
澤「失礼しました」
武「あ、神崎さん。ちょっと……良いですか？」
準備室を出ようとした時、武田先生に呼び止められた。大地達は先に出てもらい、準備室には私と武田先生の２人だけになった。
『……あの、何でしょうか』
武「……君のお父さん・神崎雄大さんは、東大出身ですよね？」
『……、はい』
武「その優秀な頭脳を、君は引き継いだ。君は普段から成績優秀で期末テストでも常にトップだと担任の先生から聞きました。その頭脳があれば、お父さんと同じ東大合格も夢じゃありません」
『……、』
武「もう一度言います。考えて選んでください。神崎さんが５年後・１０年後後悔しないように」
『……はい』
“失礼しました”そう言って準備室を出る。そこには４人が待っていた。
私達は頷き合う。
先生。もう決まってます。
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麦茶(プロフ) - 烏野側にいますよ 青葉城西側には沢山の応援の人がいました (2021年5月4日 6時) (
レス) id: 39efbca927 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 烏野側ですね。 (2021年3月7日 11時) (レス) id: 55b8ad3b21 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - りおん。さん» コメントありがとうございます！読者の方に少しでも多く読んでいただきたいので、一日２、３話は更新しようと思ってます！ (2021年3月6日 21時) (レス) id: 16dfd1745e (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 続々編おめでとうございます！いつもたのしく読ませてもらってます。更新頻度が高くてちょっぴり嬉しいです^^* (2021年3月6日 20時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2021年3月6日 17時
