ﾀﾋにかけて、飛ばされた先でモブは今度はサンズさん達に振り回され翻弄される。<9>【 Undertale】

442:容赦のない子 ページ42

A side





...フウからの
お茶会のお誘い自体はとても嬉しい。


だがその、フウを守る役目の、
デンジャラス兄さんが厄介だな。


下手したら私、お茶会の前に消される...




エッジ「..ぇえい貴様!!
客人とは言え
Aに乱暴するのは止めて貰おう、
あまり傍若無人な振る舞いを続けるようであれば
それ相応の対応をするぞ。」ﾋﾟｷｯ



マスタード「全くだな、
これじゃ客人とは言えねぇぜ?
粗悪な野良犬なら
保健所に連れてかねぇとなぁ？」ﾆﾔｯ



アックス「ぁあ"？やんのかコラァ!」ﾋﾟｷｯ


『ど、どうかお静まり下さいアックスさん!!』ﾜｼｯ



このままだと家がぶっ飛ぶ！

それに、フウのデンジャラス兄さんに
もし何かあったら
フウと友達でいられんくなるだろうが!!



私が必死にアックスにしがみついて抗議をすると、

彼はしばらくジッとマスタード達を睨み付けてから
私を引き離して此方を見据えた。



アックス「いいかニンゲン。
俺達のねぐらに来るからって調子に乗るなよ、
フウに何かしたら楽にﾀﾋねるなんて思わねぇこった。
地獄を見せてやるからな。」ｷﾞﾛｯ



『...お...お茶会を楽しみにしておりますと...

フウちゃんにお伝え下され...』ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ


マスタード「お前、なんか婆さんみたいだぜ?」

エッジ「フム、まるで昔のニンゲンだな。」


『...アンタ等は何和んでんだ...!!
こちとら彼の機嫌を損ねないように
必死なんですよ...!!』ﾎﾞｿｯ


アックス「....分かった。
明日また改めて迎えに来る、寝坊すんなよ」ｼｭﾝｯ



怯える私を他所に、アックスは要件だけを告げると
さっさと消えてしまった。



『....こ....



.......怖かった...』ﾍﾀｯ



あぁあからさまな殺気を向けられると、

腰が......


これは単にニンゲンだからではなくて、
弱い者が、強い者の気迫に当てられて
感じる恐怖だろう。

強い者だけが生き残れる世界だし、
私はﾀﾋにたくはないが弱い者の底辺だから、
レベルの高い彼等にこうも間近に近づかれると、
怖くて怖くて、
無意識に全速力で逃げたくなる。



マスタード「...おい...腕」ｽｯ


私がヘタりこんでいると、
マスタードが私の目の前に屈んできて
手を差し出してきた。


『...あ、....ありがとうございます。』ｽｯ



私は腰が抜けていて、
マスタードに寄りかかるようにして立ち上がった。




...サンズ達のいる世界は
ここと比べると物凄く平和なんだな...

痛感したよ...

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