ﾀﾋにかけて、飛ばされた先でモブは今度はサンズさん達に振り回され翻弄される。<9>【 Undertale】

435:マスタードは思い出したくない ページ35

A side




私が後頭部の痛みに悶えているのに、
マスタードは退いてくれる様子はない。


それどころか、
泣きながら私にすがっている。

こんなに動揺したマスタード初めて見たな...


ぁあ、だからさっき忌々し気に
蜘蛛女呼ばわりしていたのか。



マフェットちゃんは、
マスタードは好みじゃないと...



でも、

こう見えてマスタードはとても強いんだけどな、


この子が本気になったら、
それこそエッジ以外は敵じゃないと思うよ。





今は私の胸でむせび泣いてるけど。





ーーーーﾋﾟﾝｯーーーーー



『わっ!』ﾌﾜｯ


マスタード「アブッ!!」ﾍﾞｼｬｯ




突然私の体が宙に浮いて、
マスタードはそのまま地面に突っ伏した。



エッジ「ええいうっとおしい!!!
Aを押し潰すつもりかこの馬鹿者が!!」ﾋﾟｷｯ




マスタード「...ｳﾞｩｩｩ...」


私はそのままフヨフヨと空中を漂うと、

エッジの手の中にスッポリとおさまる。


『.....あの、マスタードさん、
私言いませんから、顔を上げて下さい。』



そう言うと、マスタードはガバリと顔を上げた。



マスタード「じ、じゃあ黙っててくれるのか？」



『...えぇ、
信じて下さったのならもう言いませんよ。
その代わり、マスタードさんも私との〔秘密〕
守って下さいね?』



私がそう言うと、
マスタードは少し目を見開いた。



エッジ「ん？秘密って何だ」



『ﾌﾌｯ...内緒話です。』ﾆｺｯ



マスタード「.....分かったよ、
はぁ、今回は俺の降参だ。」ﾋﾗﾋﾗ



エッジ「内緒話って何だ...
愚兄とはできるのに、
我輩には言えない事なのか！？」ｽﾞｶﾞｰﾝｯ



『エッジさん、私お腹空きました』



私がお腹をさすりながら、
エッジの頬をツンツンとつついてそう言うと、

内緒話が気になって驚愕していた彼は
唐突にスンッと顔色を変えた。



エッジ「フム、では帰ろう。」



マスタード「...取り乱してて気がつかなかったが、何だってお前ボスに抱っこされてんだ？」



『....そう言えば、エッジさん降ろしt..』

エッジ「仕置きだ、今日はこのまま歩いて帰る。」



『!?』ｽﾞｶﾞｰﾝｯ



マスタード「ボス、気持ちは分かるが
これは着せねぇと面倒な事になるぜ。」ﾌﾜｯ



マスタードがそう言って私に被せたのは
先程まで私が着ていた白いオバケの布だった。



グリルビー「....」ﾆｺｯ
(またなA、お前のおかげで清々したよ！)






うん....いい笑顔だ...！

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