ﾀﾋにかけて、飛ばされた先でモブは今度はサンズさん達に振り回され翻弄される。<9>【 Undertale】

417:気遣いの鏡 ページ17

A side






驚いて顔を後ろに向けると、

そこには先程までカウンターの中に居たはずの
グリルビーが、

私を抱き上げていた。


.....イヤイヤイヤまずい!

オバケなのに触れたら変だろう....!


それに、今グリルビーは
確実に布越しに私の脇を持ってるし!!


中身がバレてまう!



グリルビー「...?」
(ん...まさかとは思ったが触れるのか。
それに...この輪郭...)


『.....あ....あの...』ｵﾛｵﾛ



グリルビーさん持ち上げたまま固まらないで！

物凄く怖いし緊張で吐きそうｯ...



マスタード「...おいグリルビー、
俺の連れにベタベタ触んじゃねぇよ」ﾋﾟﾝｯ



ーーーーードクンッーーーーー



『..わッ!』フワッ


グリルビーの手の中に居た私は、

マスタードの瞳が揺らめくのと同時に引き離され、
彼の横の椅子にストンと落ちた。



グリルビー「....」ｲﾗｯ
(...お前が意地の悪い事をしてるから、
助けてやろうとしただけだろうが。)


...グリルビーさん優しさの塊...

マスタードと交換したい。



『...グリルビーさん、
助けて下さってありがとうございます』ﾍﾟｺﾘ


マスタード「ぁあ"？助けたのは俺だろうが！」ｲﾗｯ


グリルビー「....」
(ふふ、いい子なんだな、
一体何だってコイツと一緒にいるんだ。)


緑色の鳥「ギャハハッ!グリルビー!
アンタがカウンターから出るなんて
珍しい事もあるもんだ！」ｹﾀｹﾀ



マスタード「おい酒だグリルビー!」ｲﾗｲﾗ



....君、昼間っから酒飲んで大丈夫なのかい？

エッジに見つかったらどうする気なんだろうか、



グリルビー「....」ため息
(全くコイツは懲りないヤツだな、
ついこの前も、
弟に見つかってしばかれたばかりだろうに。)




.....成る程コイツただの常習犯か、

なら心配するだけ阿保らしいや。


私は、
カウンターに戻ったグリルビーが出してくれた
オレンジジュースを飲みながら一息ついた。


『いっそ、ここで働けたらいいんだけどなぁ。
でもこの布が汚れたらまずいし...』ﾎﾞｿｯ


マスタード「..プハーッ
やっぱり昼酒は最高だぜ!」ｳｯﾄﾘ


ーーーーーコトッーーーーー


『あ、ポテトだ!美味しそう。』


グリルビーが差し出してくれたのは、
布に空いた
小さな口元でも食べやすいポテトだった。


マスタード「he、
ガキにはやっぱポテトだよな!

じゃあ特別に俺が味付けしてやるよ。」ｺﾞｿｺﾞｿ




...え、何か.....




嫌な予感がするんだが...?

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