29 ココは異世界 ページ29
「うわぁ〜…」
目の前でキラキラと様々な光が灯っていく。
「綺麗だね〜」
「やっぱ夜もいいよな。」
そう、テーマパークは夜も楽しいのだ。
遊園地の企画でやってきた。
小さな電球が集まって一つの景色を作り出した。
「圧巻。」
「1300万個の光の世界ですよ。」
「ま〜た教えられたこと全部言ってる笑」
ケタケタと笑いながら光のトンネルをくぐる。
私とキヨくんが一番後ろの列にいた。
フラッと隣がいなくなったことに気が付き後ろを振り向いた。
「タイミングバッチリ笑」
「え、見せて〜」
キヨくんがスマホで写真を撮っていた。
「ほい。」
歩きながら私も見やすい位置にスマホを下げてくれた。
「お〜綺麗に撮れてるね。」
歩いている三人と振り返った私がしっかりと納まっていた。
「ん？いな…こら〜！キヨ、コハク〜！」
「おい…笑。年少2人。」
「お前ら自由だなぁ…笑」
「「すみませ〜ん…笑」」
笑い声で包まれながら次の目的地へと歩いた。
案内されながらステージのある広場へと連れてこられた。
前の方はすでに満員だったので
最後尾で立ち見をすることにした。
陽気な音楽が流れてくる。
「みんな〜！こんばんは！！」
広場全体のゲスト皆で騒ごう！といった感じの
ステージのようだ。
客席への振り指導が終わって音楽が変わった。
「まずは右から〜！いっくよ〜！」
恥ずかしさなんてものは微塵もない。
ココは異世界。楽しいものなのだ。
「わ〜！！〇〇〜！！」
キャラクターたちが客席を回って一番後ろの私達所まで来た。
しゃがんでしゃがんで！とジェスチャーをしていたので
少ししゃがむと
「え！」
「わ〜！なにそれ〜！！」
「冠？コハク、冠だって！」
「すごいじゃん！」
頭に乗せられたのは冠のようだ。
「ありがとう〇〇！」
ぴょんぴょんと跳ねながら手を振る〇〇にお礼を言った。
「さいっこうな夜だよ！また来てね！」
わいわいとステージが終わった。
「コハク良かったね〜笑」
「うん！めっちゃ嬉しい！」
周りから笑みがこぼれた。
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作者名：みこと | 作者ホームページ：http://なし)ー
作成日時：2022年6月14日 20時
