13 最年少 ページ13
「あ"ぁ"〜！
もう！絶対！それ以上近づかないで！」
「え？笑」
ずいっと近づく彼はニヤニヤしている。
「キヨくん、ちょっと、もう！怒るよ！」
完全に面白がられている。
「威嚇してる…笑」
「怒り方下手くそか。笑」
クスクスとレトが笑いながら
カフカフとうっしーが笑いながらツッコミをした。
「フジくん助けて！小学生みたいなことされてん！」
キヨくんが持っているのは
銀色のパウチから取り出してきた食用のタランチュラ。
企画で使う予定だったみたいだ。
右手で胴体をしっかり持ってこちらに見せつけてきた。
フジくんを盾にするように後ろに隠れた。
本当に企画で使われなくて良かったと心底思った。
私は冷えピタの次に虫が嫌い。本当に無理なのだ。
「うっわ！俺も無理！！」
フジくんもどうやら嫌だったようで
2人でくるくる回ってわちゃわちゃすることになった。
「も〜キヨ、止めてあげて…笑」
フジくんの隣にいたガッチさんは
私たち2人の悲鳴にさぞ嬉しそうに笑いながら
キヨくんに止めるよう伝えてくれた。
「は〜笑…お前らいい反応する〜笑」
キヨくんはすんなりと
左手に持っていた銀色のパウチを器用に開けて
タランチュラを丁寧に閉まった。
「本当に小学生みたい、バッカじゃないの！」
「そうだそうだ〜！」
フジくんに乗っかることにした。
「バカって言う方がバカなんですぅ〜」
少し懐かしいとも思える反論。
「お前ら子供か！」
うっしーが一括してツッコミを入れたところで
笑いがこみ上げてきて吹き出すように笑った。
「これ使お…笑」
レトが笑いながら言った。
企画が終わった後も
スタッフさんにカメラを回してもらっていたのだ。
後日、本編が上がった後、本当に公開された。
流れるコメントは
お前らホントに小学生みたいだな。
他3人が兄みたいになってるwww
ばかりだった。
最年少私達とかいう変なタグはココから出来た。
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作者名：みこと | 作者ホームページ：http://なし)ー
作成日時：2022年6月14日 20時
