【ヒロアカ】クズ先輩とタフネス君【男主】 (ページ43)

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４２話ページ43

『そうだな、どっちかというと反対だな。』

その答えにAの事を良く知る犬神と爆豪は驚愕に目を見開かせた。
いつもAとこういった話をすると、基本Aは賛否を付けない。どっちつかずの回答をするのだ。

「どうでもいい、勝手にしろ」だの「個人の自由」だのと、質問の答えにならない答えを出す。

「そうっすよねー。いくら志が高くても結局はただの殺人っすもんねー。」

『いや、それはどうでもいい。』

「…え？」

ははっと笑いながらいう上鳴の言葉にAは至極どうでもよさげに言った。

『ステインがヒーローに対してどう思っているか、そんな一市民の考えなんざどうでもいい。勝手にしろ。
オールマイト以外のヒーローを全員殺した方が良いと思うならそれでいいよ。』

「良くはないんじゃないかなA。」

「えっ、えっ、じゃあ先輩は何が反対なんすか？」

いきなりのAの切り返しに唖然としている上鳴の代わりに瀬呂が質問をする。
Aは深くため息の様に長く息を出した後、話し出した。

『だからさあ、どういう思想を持つかは個人の自由だから、そこに他人が介入しちゃだめだ。
だけど、ステインは「社会の為にヒーローはこうであるべきだ！」って個人の行動に自己決定を押し付けて介入してきてるんだよ。それはだめだね。

だからそういう意味ではステインの行動は反対だね。』

唖然とした表情の上鳴達と、盗み聞きをしていた周りの生徒達。
納得のいったような、いつも通りのAだと安心した表情の爆豪と犬上。

そして何もなかったかのように、いつも通りの光のない死んだ目をした無表情のAが突如あっ、と声を出した。

『でもさあ、ヒーローの数が増えてる程、敵の数が増えてるのも事実だよなあ。』

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微原作沿いはココまでです。
爆豪達にテストはありません。良かったね上鳴。

次からは完全オリジナルになります。