一度でいいから愛されてみたいのでぶりっ子になる【d!】 (ページ2)

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質問タイムページ2

「じゃあ転校生を紹介します。入ってきてください」

来た。

深呼吸をして、ドアを開ける。

先生のところまで進む。

「自己紹介をしてください。」

『すぅ……。……はいっ☆えぇっとぉ、○○高校から転校してきました、神崎Aでぇす!気軽にAちゃんって呼んでねぇ☆』

う、上手くいっただろうか……。

あれ、ウザそうな顔をしてる人が何人かいる。な、何か失敗してたのかも……!!

「……神崎さんの席はあそこね。じゃあ1時限目は質問タイムとします。私は職員室にいますから何かあれば呼びなさい。では。」

……何か言い方にトゲがありません先生??

「はいはーい。何でそんな喋り方なん?」

ヤバい。これ絶対ぶりっ子になろうとしてるぶりっ子初心者の陰キャだってバレてるーーっ!!←

『えっとぉ……か、かわいいでしょぉ?えへっ☆』

うああああああ苦し紛れの回答になっちゃったーーーーー!!!

これ大丈夫かな!?

「はーい!Aちゃんは成績良かったりした～?」

『べ、勉強は人並みには出来るよぉ。でもぉ、運動はすっごく苦手なのぉ……。』

これはガチ。作ってないです。

「この学校の生徒会知っとるー?」

えっと、確か……

『ぅんっ☆とぉっても権力があって、優秀で、かっこいい人って聞いたよぉ!きっとAの王子様になってくれるよねぇ☆』

ちょっと待ってウザそうな顔してる人増えた!また間違えちゃった!?

そうやって皆さんの顔色をうかがいながら、なんとか質問タイムを終えましたとさ。

ぶりっ子ってむずいね。