国語 文法の基本2 太宰治 ページ4
やぁ、Aちゃん。太宰治だよ。
今回は前回の続きだ。
今回やるのは文の成分。
主語とか述語とかのことだよ。
まずは例文だ。
道に鞄が落ちていました(文スト1巻より)
芥川君の台詞だね。
作者は台詞を選ぶセンスがないねぇ……
この文の主語はなんだと思う？
主語というのは｢誰が｣｢何が｣に、あたる部分だよ。
つまり、これの主語は｢鞄が｣だね。
では述語は何だろう。
述語は｢どうする｣｢どんなだ｣｢何だ｣｢ある｣｢いる｣｢ない｣などを表す言葉だよ。
この文だと｢落ちていました｣になるよ。
では残りの｢道に｣はなんだろう？
｢道に｣は、｢落ちていました｣を修飾しているというのはわかるかい？
｢落ちていました｣のは｢何処｣なのか、というのを詳しく表しているのが｢道に｣だ。
つまり｢道に｣は｢落ちていました｣に係る修飾語だよ。
詳しくいうと、｢落ちていました｣という、用言(どうする、どんなだ、などを現す言葉)を修飾しているので｢連用修飾語｣となる。
用言、というのは後で詳しくやるから今はへぇー位に思っててくれたらいいよ。
では、次だ。
例文
やぁ、よく来たね(文スト1巻より)
台詞が随分地味だねぇ……
主語、述語は省略。
｢やぁ｣とはなんだろう？
何かを詳しく表しているわけではないから、修飾語ではないね。
これは｢独立語｣だ。
名前の通り独立していて、ほかの部分と結び付きが弱い。
たいてい、独立語の後は｢、｣があるから、探すのは簡単だよ。
独立語についてもう一つ。
茶漬け、僕の好きな食べ物だ。by敦
ここの｢茶漬け｣も独立語だよ。
次！
例文
獣に喰い殺される最期というのも中々悪くはないが、君では私を殺せない。(文スト1巻より)
主語、述語は今は省略するよ。
ここで注目するのは｢悪くはないが｣。
これは｢接続語｣というものだ。
前の部分とあとの部分をつなげる働きをする。
この文を2つに分けてみよう。
獣に喰い殺される最期というのも中々悪くはない。
だが、
君では私を殺せない。
ここでの｢だが｣も接続語だ。
接続語は他にも
だから
でも
等があるよ。
文の成分は
主語(何が、誰が)
述語(どうする、何だ、ある、ない)
修飾語(詳しく説明する)
接続語(繋ぐ働きをする)
独立語(ほかの部分と結び付きが弱い)
の5つだ。
文の成分はここまで。
次からは、名詞や動詞などを詳しくやっていくよ！
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作者名：風寧 | 作成日時：2017年11月4日 16時
