49番、 ページ2
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「…………っなんで、それ、屋上…の…!!」
沙良のスマホに映っているのは、広い屋上に男女がいる画像。
ガラスの反射が見えるから、多分ドアの窓の外側から撮ったのだろう。
…合成ではない、
だってだいぶ前のことなのに、鮮烈に思い出せるから。
沙良「このときってさぁ、Aちゃんと涼介くんしか居なかったんだよね?
この写真を見る限り。」
「…そ、うだけど……、」
沙良「へぇ…
じゃあ、すごく楽しそうにしてたのも、ほんとうだよね?」
「……楽しそうに、っていうのは違うけど、2人だった、っていうのは………本当。
…っていうか、この写真は誰が……………」
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沙良「……っふぇ……
ひ、どいよ……Aちゃん、私が涼介くんのこと好きなの、分かってたんだよね…?」
「っな、泣くようなことはない!!っ」
沙良「っだってぇ、隠してたんでしょ…?」
「大丈夫だよ、私も山田も何にも想ってない!」
そうだよ、本当に。
だから、泣くようなことも……
沙良「浮かれてる私を見て、笑ってたんでしょ!」
うわぁぁんと、声をあげて泣きだす沙良。
「……っだから!
泣かなくて良いって!!
私と山田は……」
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何 も な い
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あと一言、そう言うだけ。
なのに、それが出ない。
…………………言いたく、ない。
…
沙良「……由宇、星南、
…………………………押さえて。」
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ごめんなさい、本当に申し訳ございませんでした!!!
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作者名:貴山伊咲 x他1人 | 作成日時:2017年11月3日 15時