クロ廃のための短編集4(閲覧注意)

御曹司はイクメン旦那様 ページ11

いじめられっ子と人気者の産後の家庭風景です。

分からない方は短編集1を参照です。



―――――――――


A｢あなた、今日私会議でその後ママ友さんの集まりがあるから蛇夜の事宜しくね？｣


ク｢あぁ････行ってこい｡家事は俺がやっとくよ。｣


A｢んっ･････｡｣


そう言ってAにキスをした｡


俺は今日有給を取れて、会社は休みだ。


ク｢思えば俺が普通に結婚して一般の会社で１からやり直して働くなんてな･････｡｣


フッと笑い目を瞑るとこれまでの事が頭に浮かんだ。


Aと付き合ってから、俺もかなり変わった｡

今となっちゃ親に結婚許してもらうのも大変だったぜ････｡


親の金で周囲からの名誉を得たり、楽するよりかは自分で苦労して稼いだ方が幸せが掴めるって気がついた｡


才能に浸らない地道に働く事がこんなにも大変だったなんてな。


リーマン時代は上司から器用が良いところは誉められたが、何か足りねぇと怒鳴られては残業させられたよな････｡


だがその帰りは同僚と飲みに行ったり、愛しいAと蛇夜の元に帰れるんだって思うと頑張れた。


そんな泥くせぇ事が大事って気づかせてくれたのはAなんだよ｡


今は自分で会社を作れて、社員数No.１の大企業にもなれた。


ク｢俺････Aには本当に感謝してるよ｡｣


蛇夜････お前も立派に成長してるんだな･･･｡


蛇夜｢ねぇ･･･パパ｡｣


急に蛇夜が話しかけてきた｡


蛇夜｢僕ね････幼稚園のみんなから人間なのに蛇みたいって言われていじめられるんだ････｡｣


嘘だろ･･･････？


ク｢蛇夜･･･誰なんだ？いじめてるのは･･･お父さんに言え･･･｡｣


蛇夜｢ううん････僕、先生に言ったから｡今はみんな仲良くしてくれるんだ････僕みんなから蛇みたいな扱いされてもママやパパの子で良かったなって思ってる｡｣


ク｢蛇夜･････｡｣


俺は自分の愛する息子を抱きしめた。

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