犬猿の番外編【イナズマイレブンオリオンの刻印】 (ページ1)

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【犬猿達はデートする】ページ1

・設定は本編参照ちなみに梅雨

｢あー、快晴快晴。｣

｢おっさんみたいな口調で言うなよ、｣

うー、と伸びをするAに軽いツッコミを入れた。

まあ快晴、と言ってもあまり関係ない事だろう、何しろ今日のお出かけ……『デート』は室内でボウリングをやるのだから。

俺なかなかセンスいいよな、なんて自惚れるのは季節が梅雨だからだ。あの気まぐれなAは雨が降ってる中遊園地なんか出かけようとしたらすぐに部屋にこもってしまう。まったく困ったものだ。

｢ボウリングとかやった事ない……｣

｢箱入り娘が｣

｢風丸さぁん？それ馬鹿にしてんの？｣

｢お嬢様だな、って言ってんだよ｣

｢あら嬉しい｣

くだらない会話をしながらスポーツ施設に入り、受付を済ませる。

まあ付き合い始めたのが6ヶ月ほど前な訳だが。
未だに素直になれないのが問題だ。

付き合う前は後輩を褒めることなんていくらでも出来たのに、付き合い始めてからはまったく、という感じだ。

まあAの可愛さは俺からしたら異常なほど。たまーに褒めると照れて顔を赤くするとこも、嘘ついていても顔に出るとこ。

｢後輩の事好きになるなんてな……｣

｢あ、見てみて！メジェドちゃん！｣

｢ほんとに好きだよなー、メジェド｣

｢エジプトの神様にあんな可愛い神様がいるなんてねえ……｣

｢ほら、早く入るぞ｣

｢あああ、さよならメジェドちゃん……｣

最初の一言が聞こえたのか聞こえなかったのかは分からないけれど、今の笑顔が最大級に可愛かった、とだけ言っておこう。