13頁 あんしんライフファクトリー ページ14
長いパイプを伝い、隣の島へ渡る。パイプの出口の金網をぬけた先は、高い金属の塔が幾つも聳える場所だった。そばには『あんしんライフファクトリー』と書いてあった。恐らくこのサイトの名前なのだろう。
「こんな所にもケバインク……」
随分離れていたというのに、最初の島と同じくこのサイトでも至る所でマーブルインクに蠢く心臓が眠っている。
「また全部消さないとなのかぁ……」
「あ、それについてなんだけどね……おじいちゃんっぽい大きい反応を調べてくれるかな? 」
「あと、ケバインクは無理に消さなくても先には進めるよ」
「うそぉ……」
あの苦労はなんだったのだろうか。まぁ結局は全部消すそうなので結果オーライらしいけど、何か損した気分になった。
コアを消して塔に近づいて、そこで初めてわかったのだが銀色の塔に登るにはインクレールを乗り継ぎ、ケバインクを消す必要があるようで、できる範囲のヤカンを全て攻略してイクラを集めてきた。
「これくらいでいいかな? うん、大丈夫そう」
アタマのギアが映し出す眼前のホログラムスクリーンにはイクラと『イリコニウム』の数、その他諸々が映し出されている。あの数をどこにしまっているのかと思っていたが、どうやらイクラは物質から謎の技術でリソース化されている、らしい。
「よっし登るか」
インクレールを起動、センプク。所々にある足場のケバインクを消去し乗り継ぐ。それを何度か繰り返し、地上が離れていく。頂上に辿り着いた。
そこには他よりもそこはかとなく厳ついヤカンが厳重に閉じられている。風が少しあり、足元を見ればケバインクの海が広がっている。周りを見渡すと、遠くの方に他のサイトもかすかに見えた。
「『オルタナに眠る輝く器』……? なんのこと、なんだろう」
ヤカンに掛かるタグも普段とは表情を変えている。不穏な何かを感じていた時、通信機が電子音を立てた。2号さんからの通信だ。
『3号、そこからおじいちゃんらしき反応があるんよ』
「了解です、アタリメさんじゃなくても雰囲気的にボス戦ですね」
『んー、まあそうかも』
インクショットを当て、梱包を剥がすと重々しく蓋が開いた。その様子を見届けて、しばし心の準備をした。そして金網の上に立ち、ゆっくりと擬態を解いた。
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ごめんなさいテスト期間につきしばらく書けてなかったので書き方を忘れましたはい。
文書変な所あればそのせいなので! 次までに勘を取り戻すのでお許しを……
14頁 オルタナに眠る、輝く器。それは…→←12頁 知恵熱?
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ソルシード(プロフ) - りんごさん» アッすみません!消し忘れてました。ご指摘ありがとうございます! (2022年11月5日 22時) (レス) id: 4da8726d25 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ,フラ立ってますよ! (2022年11月5日 22時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソルシード | 作成日時:2022年11月5日 21時