或る爆弾2 ページ37
「嫌だァ……もう嫌だ……」
起爆釦を持った爆弾魔の青年が呟く。
床には背中に刀が突き刺さったロン毛の男が倒れており「ヅラじゃない桂だ」のダイイングメッセージ。
そして同じく割れたメガネが落ちている。
「全部お前らの所為だ!武装探偵社が悪いンだ……」
社長に会わせないと起爆させると脅す青年。その足元には、人質と思われる少女がいる。
「アレ、高性能爆薬だなァ。何か覆い被せられたら、被害が抑えられるんだが」
「怨恨が……まずいね、犠牲者が2人も出てる」
「へ?」
敦は首を傾げた。
「僕にはあの長髪の人しか見えないんですけど」
「ぱっつぁん……お前の仇はこの銀さんが必ず取ってやらァ、安心して眠れ」
「寝れるかァァァ!(小声)」
物陰に隠れた一行の隣にやって来て、銀時に小声でつっこむ新八。
「アレただのメガネだから!新八こっちだから!逃げる途中に落としたの!銀さんだけじゃなくて太宰さんまで非道いですよ!
それよりどうするんですか!社長は出張で居ないのに……」
「なんか俺、社長とかいける気がする。前世は社長だった気がする!」
「いや、俺が行ってやらァ。前世は何かの団体のトップだった気がする」
「何の団体ィィィ!?絶対反社会組織だろ!悪の秘密結社だろ!」
「てめェこそ何屋の社長だ、天パ屋か?」
「黙れ、甘い物なら何でも売ってんだよ」
『ていうか式神に前世とかあんの』
これらのやり取りを全て小声で交わし言い争っていたが、とりあえず銀時が行くことになった。
「社長らしくしてくれたまえよ、銀時君」
「任せとけ」
『不安しかない』
「同じく」
Aと国木田が心配そうに見守る中、銀時は爆弾魔の前に進み出た。
「ホントに大丈夫なんですか……」
「社長不在なのだから仕方ないよ。ここは銀時君を信じるしか____」
見ると、銀時と爆弾魔が睨み合っている。
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風寧 - Юрияさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2019年6月15日 20時) (レス) id: 20b2ea3bbd (このIDを非表示/違反報告)
Юрия(プロフ) - どっちも大好きなアニメで読んでいて、とてもニヤニヤしてしました!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年6月15日 17時) (レス) id: f4565d370d (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - 筑最さん» ありがとうございます!多そうで意外と少ない(?)組み合わせだと思ったので合体させちゃいました笑 更新頑張ります! (2019年6月11日 21時) (レス) id: 7e3874af1e (このIDを非表示/違反報告)
筑最(プロフ) - うわー好きなやつが合体しちゃったよー嬉し過ぎて泣きそうだよーこれからも頑張って下さい。 (2019年6月11日 0時) (レス) id: 27d7716bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風寧 | 作成日時:2019年5月26日 0時