【文スト】式神？いいえ、侍です【銀魂】

親バカでもなくシスコンでもなく1 ページ21

｢……本当にここで合っているんだろうな｣


国木田は手元の地図と目の前にそびえる巨大な和風屋敷を見比べた。


やっぱり桂に案内を頼むんだったと今更後悔する。


｢とりあえず、インターホン鳴らしてみます？｣


谷崎が呼び鈴に手を伸ばした刹那


｢……ｯ！｣


後方から殺気。

国木田は反射的に谷崎を突き飛ばし、自分も横に転がった。

太宰はひらりと身を翻した。


｢誰だｯ！｣

｢ｸｸｯ、そらァこっちの台詞だ……何しに来た｣


振り返ると、1人の男が真剣をこちらに向けていた。


高杉晋助＿＿＿Aの式神である。


｢てめェ、昼間Aと居た野郎だなァ、Aとどういう関係だ？｣

｢ああ、あの時の殺気は君のだったのかい。私は唯の職場の先輩だよ｣

｢ほォ、じゃあ1つ言っておいてやらァ

……次Aに近づいたら殺す｣

｢一緒に仕事をするなと！？それはあんまりじゃないかな！？｣

｢武装探偵社ってェのは男ばかりなのか？

だから行かせたくなかったんだがなァ｣


こいつ……銀時なんかよりずっと(色んな意味で)手強い、と国木田は悟った。

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