菜の花畑# ページ6
小塚side
お泊まり会当日#
一番早かったのは、意外にもアーヤだった
僕は途中で上杉、黒木とバッタリ会って揃って自転車を漕いでやって来た
その後は美門、七鬼、の順番だった
正直、一番がアーヤっていうのは驚いた
いつもは最後がアーヤだったから
黒木と上杉も驚いてたけどそわそわしてるのを見て、2人同時にクスッと笑った
アーヤがお泊まり会を楽しみにしてた、って事が伝わって来たからだと思う
この話は、アーヤから言い出したんだしね
「では諸君!!」
いつもの若武の言葉に、上杉はすっごく苦い表情
僕と黒木、美門は呆れるような表情
七鬼はニッコリと笑みを浮かべていて
きっと、アーヤも呆れるような顔をしてるんだろうな、と思って
アーヤの表情を伺うと
何故か、今日
アーヤはとても、この世の誰よりも
幸せそうな表情をしていた
#
「まずは、部屋割りだな!」
「アーヤは1人部屋で、後の人数を考えると2部屋に3:3ずつでいいんじゃない?」
「そうだな」
若武はううん、と唸り「これで良いだろ」と言って、1枚の紙を出してきた
それによると、僕は若武と七鬼と一緒だった
なんか、このメンバーだと若武が1番煩くならなさそう
いつもからかってる美門と上杉が一緒じゃないからだと思うけど
「各自の部屋に案内する。付いて来い!!」
そう言って、書斎を出て行く若武
僕達は慌てて立ち上がる
「あ、アーヤ。荷物持つよ」
「え?黒木君、大丈夫だよ」
「良いから」
後ろを見ると、黒木がアーヤの荷物を持ってあげていたところだった
「だったら、お願いします」
半ば、アーヤ不貞腐れてる
そんな様子を見て、僕と美門と上杉、黒木は少し微笑んだ
可愛かったしね
若武は先頭にいるから、この時の声は聞こえてないみたいだし、
七鬼は人の家を散策するのが珍しいのか、キョロキョロと辺りを見回していた
やっと二階に上がったところで、若武は止まった
「この真ん中がアーヤの部屋で、右が俺達の。左が上杉達の部屋な」
全員頷いたのを確認してから、若武は高らかに言った
「それじゃ、各自荷物を置いてから一階の書斎に集合!部屋の案内するからな」
「「「「分かった/了解」」」」
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けい - 更新頑張って! (12月3日 21時) (レス) @page25 id: df4e5119e7 (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - なーさん、あおいさん、candyさん、読んでくれてありがとうございます。続編の彼方の春星は、現在大幅に修正を入れています。近々全体に公開予定ですので、しばしお待ち下さい。 (2020年5月28日 21時) (レス) id: ef1cf094cc (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - かよさん» ありがとうございます! (2020年5月28日 20時) (レス) id: ef1cf094cc (このIDを非表示/違反報告)
candy - 天奏さん、とっても面白かったです!!続編も見たいので、もし宜しければ観覧パス教えていただけませんか? (2020年5月24日 9時) (レス) id: 6b72a2ad5a (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - すごく面白かったです! 私、天奏さんの作品大好きなんです! なんですけど、この小説の続編が見れないんですよね。 良ければ、観覧パスワード、教えていただけますか? よろしくお願いいたします。 (2020年5月12日 13時) (レス) id: 331ddf8f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天奏 | 作成日時:2019年6月24日 21時