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燕は語らない# ページ4

小塚side






「もしもし、小塚君?」






アーヤから電話があったのは、僕が開成から帰って来た






丁度、その時だった






「アーヤから掛けて来るなんて、珍しいね。どうかしたの?」






「うん。皆に集合を掛けて欲しいんだ」






アーヤが集合を?






珍しい






こんな事、今まで一度もなかったのに






何かあったのかな






「分かった。休み時間に、カフェテリアに集合で良いかな?」






「良いよ。あ、私もう行かなきゃ。また後でね」






「うん。また休み時間に」






美門と七鬼に電話をして伝えた後、叔母さま達が「遅れるわよ〜」と言い






僕は、時計の時刻を見て、慌てて家を飛び出した






#






コンビニを通りかかった時だった






中から若武が出て来た






上杉には、クラスで会った時に言えばいいけど






黒木と若武は電話をしなきゃいけないから、ここで言った方が早いかも






「若武」






「お、小塚じゃん」






片手を上げて、挨拶をする若武






「アーヤから集合が掛かったよ。休み時間にカフェテリア」






「アーヤから?何で?」






「さぁ・・・」






僕も首を傾げる






同じ学校にいる七鬼も理由は知らないみたいだった






「若武は黒木に伝えておいてくれないかな?」






「了解。伝えとく」






そう言うと、若武は颯爽と秀明の玄関へと消えていった






#






「え?立花が?」






上杉が、普通ならいつもは見せない顔をしていた






「そうなんだ。今日の休み時間、カフェテリアで」






「内容は?」






やっぱり皆、そこが気になるよね






「それが分からないんだ。僕が聞こうとする前に、アーヤが切っちゃって」






「へー・・・。珍しい事もあるもんだな」






「そうだね」






それから、次の時間のチャイムが鳴るまで、上杉とその事について話し込んだ






また、何か学校であったんじゃないかな、とか






でも、それなら同じ学校に居る七鬼が気付かない訳ないから、これはナシ






そこまで話した時、講師が教室に入って来た






僕は慌てて自分の席に着いた






今度の授業は国語






僕の苦手科目なのに、アーヤの集合の理由が気になって、全然集中出来なかった






そんな僕を、






懐かしい、真っ青な青い燕が






何かを訴えるように






#






視界の端を、通り過ぎて行った

思い出の欠片#→←夜桜が舞う#



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けい - 更新頑張って! (12月3日 21時) (レス) @page25 id: df4e5119e7 (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - なーさん、あおいさん、candyさん、読んでくれてありがとうございます。続編の彼方の春星は、現在大幅に修正を入れています。近々全体に公開予定ですので、しばしお待ち下さい。 (2020年5月28日 21時) (レス) id: ef1cf094cc (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - かよさん» ありがとうございます! (2020年5月28日 20時) (レス) id: ef1cf094cc (このIDを非表示/違反報告)
candy - 天奏さん、とっても面白かったです!!続編も見たいので、もし宜しければ観覧パス教えていただけませんか? (2020年5月24日 9時) (レス) id: 6b72a2ad5a (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - すごく面白かったです! 私、天奏さんの作品大好きなんです! なんですけど、この小説の続編が見れないんですよね。 良ければ、観覧パスワード、教えていただけますか? よろしくお願いいたします。 (2020年5月12日 13時) (レス) id: 331ddf8f4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天奏 | 作成日時:2019年6月24日 21時

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