white Christmas## ページ22
_side
「アーヤ?」
一向に動こうとしない少女を心配するかのように、少年らが止まった
___後、一緒にいれる時間
【残り1秒】
「私のパパ、ここら辺にいるみたいで、今連絡来たんだ」
“だから、ついでに乗せてもらうよ”
そう言って、少女は“笑った”
___後、一緒にいれる時間
【残り0.5秒】
「そうか、じゃあ気を付けて帰れよ」
少年達は、連れ立って駅の方へと駆けて行く
___後、一緒にいれる時間
.
【残り0秒】
#
その時の少女の表情は、イルミネーションの明かりが逆光になって、
少年達からは見えなかった
少女の顔にはいつのまに降って来たのか、
チラホラと白い粉雪が舞っていた
少女の表情は、
とても楽しげで、嬉しげで、とても
哀しみを帯びていた
.
その日、東京は例年を遥かに超える雪が降った
その雪は東京では初雪で、丁度
クリスマスに降り、white Christmasになったという
#
.
正月で誰もいない、庭にオリーブの木が植えられた家の前に少女はいた
一つの“封筒”と、一つの“ノート”を持って
その顔は、どこか哀愁とした雰囲気を漂わせていて
【皆、good-bye forever】
そう呟いて、少女は“ノート”と“封筒”を、投函した
封筒には、“KZの皆へ”と書かれていて
少女は、家の少し前に停めてあった黒い車に乗り込んだ
#
.
これからは、少女の秘密が明かされる
.
少女の秘密は、決して他人に知られてはいけないもの
.
それは、少女の仲間達にも同様であった
.
数多のコネを持っている少年にさえ、分からない真実
.
それを知っても、仲間でいられますか?
.
秘密を持っていても、“仲間”として認めてくれますか?
.
それは、運命か、必然か、
.
高校生になってから、少女は少年達とまた巡り会う
.
その出会いが、少女にとって“吉”と出るか、“凶”と出るか
.
それは、誰にも分からない
.
.
少年達よ、
.
【少女が話した“記憶”がヒントだ】
.
〜Look through my lie〜
〜私の嘘を見抜いて〜
第1章END#
最初で最後のKZへの手紙#→←white Christmas#
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けい - 更新頑張って! (12月3日 21時) (レス) @page25 id: df4e5119e7 (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - なーさん、あおいさん、candyさん、読んでくれてありがとうございます。続編の彼方の春星は、現在大幅に修正を入れています。近々全体に公開予定ですので、しばしお待ち下さい。 (2020年5月28日 21時) (レス) id: ef1cf094cc (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - かよさん» ありがとうございます! (2020年5月28日 20時) (レス) id: ef1cf094cc (このIDを非表示/違反報告)
candy - 天奏さん、とっても面白かったです!!続編も見たいので、もし宜しければ観覧パス教えていただけませんか? (2020年5月24日 9時) (レス) id: 6b72a2ad5a (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - すごく面白かったです! 私、天奏さんの作品大好きなんです! なんですけど、この小説の続編が見れないんですよね。 良ければ、観覧パスワード、教えていただけますか? よろしくお願いいたします。 (2020年5月12日 13時) (レス) id: 331ddf8f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天奏 | 作成日時:2019年6月24日 21時