white Christmas# ページ21
_side
6人の少年と、1人の少女が夜の街を歩いていた
「うわぁ・・・」
誰の口から発せられたのか、それは分からない
巨大なイルミネーションのツリーが彼らの前で、青、白、水色と光り輝いている
その言葉は、少女から放たれた
「ねぇ、皆で写真撮らない?」
少女がそう提案すると、少年達は揃って頷いた
パシャ、と一度
スマホを変えて、もう一度
撮ってくれた人に小さな子がお礼を言い、スマホを2台持っていた
少年らはさっきの写真の出来具合を確認していた
少女はと言うと・・・
ツリーのシンボル、一番上に取り付けられている星を見ていた
「また来年、来れるか?」
紫色の髪をした、神秘的な少年が言った
「どうにか時間をやりくりすれば」
「バカ武には無理そうだな。そういう計画性の」
それを言うと、辺りが笑いに包まれる
___後、一緒にいれる時間は、
【残り3分】
「なにぉ、アホ杉!」
「すぐにそう掴みかかる奴は無理だっつってんだよ」
眼鏡の少年が、小さい少年を挑発する
___一緒にいれる時間、
【残り2分】
「僕ら、完全に空気になってる気がする」
「同じく」
ほんわかした雰囲気を漂わせる少年と、
マスクを掛けた少年が苦笑し合う
___一緒にいれる時間、
【残り1分】
「七鬼、こいつら宥めるの、手伝ってくれ」
「羽交い締めにするだけで良いのか?」
ミステリアスな雰囲気をさせる少年が、神秘的な少年を呼び、
一緒になって喧嘩を始めようとしている少年らを止める
___一緒にいれる時間、
【残り30秒】
「あっ、アーヤを送っていかないと」
マスクをかけた少年が言う
【残り20秒】
「ホントだ。そろそろ帰らないと」
それに同調するように、ほんわか少年が言う
【残り10秒】
「アーヤ、大丈夫?」
ミステリアスな少年が、心配そうに問いかける
【残り5秒】
「ほら、上杉もう帰るってさ」
神秘的な少年が、宥めるように言った
【残り4秒】
クッソ、と吐き捨てて、眼鏡の少年が駅の方に向かう
【残り3秒】
「さ、帰ろうぜ!」
リーダーの少年がそう叫ぶ
【残り2秒】
.
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けい - 更新頑張って! (12月3日 21時) (レス) @page25 id: df4e5119e7 (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - なーさん、あおいさん、candyさん、読んでくれてありがとうございます。続編の彼方の春星は、現在大幅に修正を入れています。近々全体に公開予定ですので、しばしお待ち下さい。 (2020年5月28日 21時) (レス) id: ef1cf094cc (このIDを非表示/違反報告)
天奏 - かよさん» ありがとうございます! (2020年5月28日 20時) (レス) id: ef1cf094cc (このIDを非表示/違反報告)
candy - 天奏さん、とっても面白かったです!!続編も見たいので、もし宜しければ観覧パス教えていただけませんか? (2020年5月24日 9時) (レス) id: 6b72a2ad5a (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - すごく面白かったです! 私、天奏さんの作品大好きなんです! なんですけど、この小説の続編が見れないんですよね。 良ければ、観覧パスワード、教えていただけますか? よろしくお願いいたします。 (2020年5月12日 13時) (レス) id: 331ddf8f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天奏 | 作成日時:2019年6月24日 21時