天才狙撃手戸田ちゃん (ページ9)

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あのあとグチグチ続く説教(9割5分出水の私に対する思い)を右から左に流しながら聞いていれば、いつの間にか太刀川さんが隊室に帰ってきていた。

唯我？あぁ彼奴は私らが帰ってきた途端パパが心配するとかなんとかのファザコン丸出しの理由で帰ったよボンボンめ。

ボーダーいる時点で心配もクソもあるかコノヤロウ。

太刀川さんは詰め寄られる私と詰め寄る出水を写真に収めケラケラ笑っている。

その写真広めてみろアステロイドで蜂の巣にしてやる。

｢_____って、聞いてますか｣

悶々と考え意識を飛ばしていたらずいと不満を全面に表した表情の出水が近づいていた。
相変わらず顔いいけどその前髪気になるわぁ。

｢あーうん聞いてる聞いてる。出水が私の事大好きなのは分かったからどいて｣

｢違っ…くはないですけど！｣

｢違くないんだ｣

｢太刀川さん黙った方がいいよ｣

至極面白そうに私たちを傍観する太刀川さんの脳天に本気でアイビスの弾ぶち込みたい

｢…とにかく、Aさんは太刀川隊なんですよ！味方なの！｣

｢それ俺のセリフじゃね？｣

｢空気読めよ留年予備軍｣

｢あれお前もしかして俺の事嫌い？｣

自分を指さしてそう問う太刀川さんをスルーして出水の頭に手を乗せる。

｢今回が例外なだけであって私は太刀川隊だよ。太刀川さん私いないと泣くからね｣

｢うん？｣

｢当たり前じゃないですか。これで玉狛行ったら手足ぶち抜きますよ｣

｢おーっとこれは見事な過激派戸田ちゃん困る〜｣

君そんなだっけ

そう思いながら再度頭を撫でてやると目を細めて嬉しがるので私が出水を邪険に出来ないのはこのせいだ。

全く私のツボを捉えていらっしゃる。