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出水と天才 ページ8

さてさてどうするか。



建物の中に入り、襲撃に備えながらもその場に座って銃を抱えながら考えた


恐らくそろそろ撤退命令が来るらしいんだけれど。それはいつかなぁ。


さっき閃光が本部に戻っていくのが見えた。恐らく米屋、か時枝。

もしくはどちらもだな。ふたつあったし


『あー、あー。もしもーし、戸田っち?』


「…お、国近ちゃん?」


『そろそろ撤退だから戻っても大丈夫そう〜。あと出水がご立腹〜』


「うげ」

思わず顔を歪めた。
同じ隊であり後輩である出水は何かと私を好いてくれている。

しかしそこが問題なのだ。
好かれた理由は分からないが、異様なほど私に懐いている出水は今回の作戦では不満が炸裂だろう。


「はぁー、憂鬱」


『因みに今作戦終了〜。緊急脱出(ベイルアウト)して大丈夫だよ』


「りょうかぁい。…緊急脱出(ベイルアウト)

ぽふんと軽い音と共にクッションへと落ちる。

一応迅さん側にいたけれど、そんなに活躍してないなぁ私。強いて言うなら歌川をやったことくらいだ。

「…っお?」


ぼーっと天井を見つめていると不意にお腹に圧迫感を感じた。ちらりと下を向けば琥珀色のぴょんぴょんと跳ねた髪が見えた

「…出水ぃ、先輩のお腹にいきなり頭乗せんのはどうかと思うぞー」

わさわさと触り心地の良い頭を撫でながらそういえば、う"ー、と唸るようなくぐもった声が聞こえた。

え、なにお前怪物にでもなんの?
満月でもなんでもないただの蛍光灯で?



「…なんでAさん迅さん側だったんだよ信じらんない俺の事遊びだったんだ結局年上がいいんだ年下なんか眼中に無いんだ」



ノンブレスでそう言い切った出水に引きながらも語弊しかないので口を開く


「まてまてまて。私はいつから出水の女になったんだよ。あと私付き合うなら上下3つ以内って決めてる」


後半は要らなかったような気もするが口から漏れたのだからなんでもいいや。


「…やっぱ俺は遊びだったんすね」


「なんて??」

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ピンス - 出水可愛い…!!更新楽しみにしてます!頑張ってください!! (11月11日 14時) (レス) id: 18a9383861 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2023年11月6日 22時

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