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38 ※聖川真斗side ページ38

真斗「…そうか。それは大変だったな…」


俺はさっきまで下を向いていたちあきさんの顔を今見ると確かに左頬が赤く腫れあがっていた。


ちあき「全部自分のせいだったなんて笑えますよね…はは…」


ぎゅ


真斗「こんなに腫れて…俺の前でまで無理して笑うな」


俺はとっさにちあきさんを抱きしめ赤く腫れあがった頬を撫でていた。

ちあき「真斗くん…?」


真斗「それにちあきさんは何も悪くない! 暴力にいたっては許されることではない!」


ちあき「ありがとう。。そう言ってくれるだけで心が軽くなるよ」


そう言ってちあきさんはまた涙を流していることが分かった。
そんな姿を見て俺は今までせき止めていた想いが溢れ出した。


真斗「…俺に守らせてはくれないだろうか///」


ちあき「え…?」


真斗「今言うことではないかもしれないが、俺はちあきさんのことが好きだ/// しかし、今まではちあきさんの幸せが1番と考え、応援してきた。しかし、心身ともに傷ついているお前を見て俺は黙ってはいられない。」


ちあき「////」


真斗「俺にちあきさんを守らせてくれ…!」


ちあき「今すぐには真斗くんの気持ちには答えることができない…」


真斗「もちろんだ(ニコッ) 俺は自分がしたくてしているだけだからな。」


ちあき「///ありがとう…」


真斗「ああ///」


ちあき「私このまま和也くんとあやふやなまま明日を迎えたくない。今もう一度話してくるよ」


真斗「大丈夫なのか?」


ちあき「だって何かあったら真斗くんが守ってくれるんでしょ?笑」


真斗「そうだな笑」


子供っぽく悪戯に笑うちあきさんはいつもと少し違ったように見えた。
“彼女”になったら毎日こうやって愛おしい姿を見ることができるのだろうか。


こうして俺たちはちあきさんの彼氏の元へと向かった。

39 ※聖川真斗side→←37



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作者名:きのこ | 作成日時:2022年10月1日 0時

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