検索窓
今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:48,525 hit

忘れたバレンタイン ページ11

.6








私の目の前に立ちはだかるニコニコの笑顔。

ニコニコニコニコってしてる。









ずーっと。かれこれ30分。授業始まってからずっとこれ。おじいちゃん先生だからってこれは無いでしょ。いや、てか鬱陶しい。









「…あの、だから何?」
『…んふっ』









……さっきからこれしか言わないんですけど?!









「福田くん。鬱陶しいから前向いて」
『えー?』




やっとんふっ以外のこと喋った。





「何がしたいの?」
『えっ』
「え?」
『…忘れたの?』
「……は?」








福田くんはそう言うとしょぼんとして前を向く。









…え?いや、何これ。前を向いたからもう鬱陶しくないんだけど、何か心の中がモヤモヤとする。



私、何を忘れた?









「…お前、更に不細工になってんぞ」


余計なお世話だ

「なに?」
「昼飯、食わねぇの?」
「あー食べます」









幼馴染の拓弥と連れ立って食堂に向かう







「で、眉間にシワ寄せて何考えてたの」
「…ん?何の話?」
「さっきだよ。さっき」







お弁当を食べる手を止めて少し考える





「…あ」


思い出した



「でた、不細工」
「拓弥は不細工しか言えないの?」









呆れる私に拓弥は楽しそうに笑う





「で、何?」
「あー…なんか福田くんがさ……」









話してみてもやっぱり何を忘れたのか思い出せない









「福田ってさ」
「うん」
「先週お前に告白した奴?」
「あーうん」
「お前返事したんだっけ?」
「えー…したっけ」
「最低かよ」
「してません」









そういえば、返事してなかった。









「にしてもお前って本当に女子力ねぇな」
「は?」
「その福田のいってる忘れた、の内容お前わかんねぇんだろ?」
「え、拓弥分かるの?」
「…本当に女子?」









そんなことを言ってるとちょうど隣のクラスの女子が拓弥に声を掛けた

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
354人がお気に入り
設定タグ:超特急
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

○○(プロフ) - あっちゃんさん» ありがとうございます。頑張らせていただきます! (2018年7月28日 22時) (レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 作者さんの小説大好きです!これからも応援してます! (2018年7月28日 20時) (レス) id: a151bbb754 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - ネオンガールさん» ありがとうございます!嬉しいです。頑張らせて頂きます! (2018年3月20日 9時) (レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - たくちゃんのプロポーズのお話泣きそうになりました…。更新待ってます!頑張ってください:-) (2018年3月19日 22時) (レス) id: d6341b5934 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:.C | 作成日時:2017年12月23日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。