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「ネックレスなんて珍しいね」
「あ、気づいた?」






胸元に光るそれを触ればあの日を思い出してまたドキドキとする。







「どうしたの?」
「草川先輩が買ってくれたの」
「え?!いつの間に?!」
「この前」
「えええ付き合ったなら言ってよぉ」









「ん?なんか勘違いしてない?佑亮」
「え?」
「付き合ってない」
「え?!」






佑亮、目が落ちそう。






「あ、それでね佑亮」
「なに?」
「草川先輩の行きつけの服屋さんに行ったんだけど」
「うん」
「そこの店主さんに草川先輩が弟以外で初めて人を連れてきたって言われてさ…」






あの日以来1番モヤモヤとわたしの心の中で残っている言葉







「それってさ、特別ってことじゃない?」




やっぱり、誰だって特別って感じるよね?





「きっとそうだよ!多分!!」


目の前で佑亮は嬉しそうにキラキラと笑う


「だったらいいな」
「自信持ちなって」





佑亮の右手が伸びてわたしの頭を撫でる








「……Aはほんと、可愛いから」
「泣きそう、」
「惚れた?」
「うーんそれは微妙」









ぷっと2人して笑い合う









「A、僕の分もAはその恋叶えてね」

そう笑った佑亮の顔が離れなかった。









▽→←.



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作者名:.C | 作成日時:2017年7月17日 14時

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