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「……なんで知ってるん」
「ふふ、俺の情報網」
「コワ」
でも、
「名案、かもな」
「でしょ?」
「で、どんな嘘つくん」
「そこは未定」
「……未定なんかい」
「うん、でもまぁ定番でいくべきじゃない?」
「定番?」
「名付けて『嫉妬させてそのまま告白へ持ち込もう』作戦とか」
「…海ってネーミングセンス無いねんな…」
「無くても生きていける」
「…まぁ…」
「で、どう?」
「まぁありっちゃあり?」
「ほら、良くない?嫉妬させて……」
「名前はもう良いわ……」
「ちぇっ」
嫉妬……か、
そういえばプチ夏祭りしたときもそんな話、したっけな。
「で、どんな嫉妬がええと思ってるん?」
「うーん…そうだなぁ、例えば『佑亮と遂に?!』みたいな?」
「付き合う?」
「うん」
「…佑亮はあかんやろ」
「え、彼女できた?アイツ」
「いや、正直すぎて秒でバレて俺らが…」
「…締めあげられる?」
「可能性大」
2人してうーんと悩む
「あ、逆からいく?」
「逆?」
「そう、例えば…」
まるで悪いことをするように身を縮めて声を潜める海
そのまま数秒経ったかと思えば
「拓弥についに彼女が?!?!」
大きな声を出したかと思えば
みたいな?とクスッとまた小さく笑う海
と、引き攣る俺の顔
「…晃一?」
これは、やらかした。
「……今の、本当ですか?」
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作者名:.C | 作成日時:2017年7月17日 14時