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「アイス溶けそう」




「はよ食え」
「食べてますって」
「遅いねん」
「えー?」




縁側に2人で腰掛けて真っ青な空を見上げる。
なんか、夏って感じ。日本の夏。






「で?今日は?」
「あ、とりあえず課題無事終わりました〜って報告と」
「と?」
「先輩とおしゃべりしに来ました。気晴らしに。」







そっかーと笑う先輩はうちわを扇ぐ手を更にはやめる。
この夏は先輩にやたらと課題とか、勉強を手伝ってもらった。この神社の裏手の縁側にも常連。すっかり先輩のお母さんとも仲良くなった。







「先輩って、」
「ん?」


「…」
「なんやねん。」



「…好きな人いないんですか」









「…俺が、好きな人?」

「はい。」

「…おらんなぁ」








先輩はうちわを扇ぐのをやめて、こっちをみて
優しく笑った。








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作者名:.C | 作成日時:2017年7月17日 14時

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