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正直驚いた。
見知らぬ人の腕の中で驚いたように地面に落ちた焼きそばをみつめるその顔を見つけた時は。









「Aちゃん、」








驚いた表情はそのまま俺に向けられた。







「草川先輩…」

そしてその後ろの………
あ、思い出した。見知らぬ人なんかじゃない。








『Aちゃんに音楽室にきてって伝えといて。5時までいるって』
『わかりました』









アイツ、だ。

名残惜しそうにAちゃんを腕から解放するその顔にコイツも俺と同じなのかと気づく。





「…彼氏?」




俺の純粋な問いかけにAちゃんは目を見開いて首を横に振った。

「クラスメイトです」






…なるほど。







「そっか。」

会話のない空間。









「久しぶりだね」
「はい。本当は登校日会いたかったんですけど、委員が忙しくて会えなくて残念でした」









違和感とはこのことかもしれない。バカな俺にもなんとなくわかる。









「登校日の、放課後?」
「はい。北村くんと2人で仕事させられて。ね?」









そうやって振り返って彼に笑いかける。
そうか。そういうことか。









「そっか。大変だったね」
「はい。でも、今日こうして会えて良かったです」









▽→←.



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作者名:.C | 作成日時:2017年6月19日 11時

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