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． ページ39
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肩を震わせた。
この声…………
「吉野先輩？！」
「やっぱり、Aちゃん」
振り向けばへらっと笑って立っている吉野先輩。
「なんで？」
「俺も聞きたいわ。なんで？」
「私は、お母さんにお弁当を届けに・・・」
「あーそっか。そういうことか」
納得したように笑う。
「先輩、ここでバイトでもしてるんですか？」
「ん？ちゃう」
困ったように眉を下げる。
「…俺、ここの子」
知らなかった。あたりまえか。
何も言えなくなる私に先輩はいつもみたいに高らかに笑った。
「そんな顔すんなや」
「ここの子みんなが可哀想な子みたいやろ」
「……ここの児童養護施設は俺の第2の家やから」
．
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作者名：．C | 作成日時：2017年6月19日 11時
