理不尽 ページ6
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なかなか寝付けず外を見てると何かが走り抜けていった
跡を付けてみると射撃訓練場へ入った
武器はナイフくらいしか持ってこやんかったけど...行くしかない！
「ゾム、そんだけ意気込んでたらバレるぞ」
「うわぁ！？」
扉を開けられビビる
またこいつの気配分からんかった...！
「動作前の気配も消すことを覚えるんだな
それで？ 何しに来た？」
「...不審な影あったら追いかけるやろ」
「それもそうだな
寝れないんなら撃っていくか？」
小型の銃を投げつけられる
「なんや、これ」
「今度の相手国で流行ってる武器」
「は！？ 何でこんなもん持ってんの！？」
この前の偵察任務の時に手に入れたことと、使い方を教えてもらった
最近の訓練 全部に顔出してんのにどこにそんな時間あんねん...
「ん？ この前のかくれんぼの時って...」
「反射勝負でもすっか」
「聞け！」
背を向けてストレッチしだした奴に小型銃を投げつけた
が、当たり前のようにキャッチされる
「弾入ってないとはいえ危ねぇだろうが」
「...すまん」
「不貞腐れんな
勝負はどうすんだ？」
「ルールは」
物を投げて地面に落ちた瞬間が合図
内容は組手でも銃でも走りでも好きに決めていいらしい
ついでに昼間は誰かが言葉を発したら合図だったことを教えてくれた
「全部しよら」
どれか一つだけでも...と思ったが物の見事に惨敗
「だぁあああ！！」
「反応良くなってきてんのが恐ろしいわ」
倒れ込んだ横で涼しい顔して言われても...
「あと一回くらい動けるか？」
言われた勝負内容は、小型銃を背にしてうつ伏せになる
いつもの合図でどちらが先に取って構えれるか
構える前なら横取りしても取り押さえてもいいらしい
「やってやらァ...」
「投げっから位置につけよー」
木の棒が投げられあいつもうつ伏せになる
今度こそ勝つ...！
棒が落ちた瞬間に起き上がりながら体の向きを変える
いい感じや！これなら...！
小型銃を掴み取って奪われないよう一回転し、距離も確保する
即座に教えてもらった構えをとる
「俺の勝ちだァ！」
「...ゾムさん？ こんな時間に何してんのかな？」
「と、トントン...」
気配した方へ構えたらなぜかトントンがいた
あの、めっちゃ怖いんやけど...
というかあいつどこ行きやがった！？
「お前ら三日間 全ヶ所掃除当番な」
叫んだせいで一週間に延びた
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作者名：ふたみや遥
| 作成日時：2021年1月25日 13時
