_嫌ﾜﾚ_ 伸ばした手は､ _黒ﾊﾞｽ_

go mad ページ16

なぁ、何でや？

『…征、征…せ、ぃ』

何でﾎﾞｸは生きとるん？

何で征はﾎﾞｸの前で寝とるの？

なぁ、何でや、何でなんやｯ!!

「意識不明の重体です」

やや、征、征…

「貴方を守るように倒れていたんです」

『……ｯ、やや、征…嫌ゃ……』

征が居らんと駄目なんや…

なぁ、征、起きてや なぁ、征…征ｯ

ﾍﾞｯﾄﾞの上で眠っている征の服をｷﾞｭｯっと握る

征が居らんなら…死にたい

『……征十郎が起きんのなら､ﾀﾋぬで、なぁ…ええよな？』

そう呟き窓へ歩きだす 此処は六階や… 死ねるやろ？

窓に手をかけた瞬間腕を引っ張られ床に倒れる

「………いけません。」

『離してや、なぁ… 離して､離せ…ｯ』

手首をｷﾞｭｯっと握られ身動きが取れず叫ぶ

「………こちらへ来てください」

手首を握られたまま連れてこられたのは

『……精神科､』

「…………」

『ｵﾚ、可笑しな所あらへんよ…なぁ、なぁ せやから はよ、征十郎の所に行かせてや』

微笑みながらそう告げると顔を歪められた



go mad
(狂う: 精神の正常な調和がとれなくなる｡)

smile wryly→←此瀬より

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