占ツク「の中」にいます 3

12-4 ページ28

これ以上人を殺めていいのかという疑問がないわけではない。

父が浮気をして作った娘といえ、仮にも同じ血を分けている妹だ。唯一の肉親となってしまった妹を殺すのか。

…ああ、私にはもうそういう選択肢しかないんだ。やるしかない。









Aは本当に、あの浮気女に顔が似ている。

見ていて腹が立ってくるくらいだ。あの茶色がかった、大きな二つの目が、狭間家を嘲笑っているかのように見える。













私の事を信じてくれなかった組長。私の教えを無視し一族を裏切ったその息子。私から家族を奪い、その記憶を思い出させる腹違いの妹。


私は何も悪くない。

何も悪くない。

私は何もしていないのに。


「…なんで……」


なんで、こんなにも、悲しくて、悔しくて、心細いんだろう。







みんな、大嫌いだ。




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作者のどうでもいい一言

最近密かに想いを寄せていた幼馴染みに、彼女ができました。
心でめっちゃ泣きながら「おめでとう」って言いました。

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