【文スト】其の女、何故生きる① (ページ4)

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首領ページ4

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コンコン

『首領、Aです』

「入りなさい」

黒服の2人が銃をおろしドアを開けてくれる

「Aちゃん、最近全然眠れてないね」

「え、A大丈夫なの？クマ酷いし…」

絵を描いていたエリスが心配そうに問う。

『大丈夫ですよ、この位』

「大変そうだね…
よし！明日1日休暇をやろう！今溜まってる書類はそれ以降にまわしなさい」

『良いんですか？』

「A、たまにはちゃんと休みなさいよ」

『ありがとうございます、エリス嬢』

「十分に休息を取ると良いだろう」

首領にそう言われ、部屋を出たAは昇降機(エレベーター)の中で喜びの舞を踊っていた。

すると、途中の階で昇降機が止まった。

入ってきたのは、そう、先刻(さっき)Aのお着替えタイムを見てきたド変態帽子野郎。(Aが悪い)

「手前今何してた」

『今？』

「そうだ、今」

『別に何もしてないけど？』

「嘘つけ、なんか踊ってたろ、俺にはなんでもお見通しだな」

『げ…』

昇降機が止まった瞬間にはAは何事も無かったかのようにピタッと背筋伸ばして直立していたにも関わらずバレてしまった。

「その不自然な直立が怪しいポイントだわ」

『てへぺろ』

「…で？何故そんなに気分がいいんだ」

『明日1日休暇貰った』

「いちいちムカつく！」