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_____「A、貴方は人を助ける力を持ってる」
Aが幼稚園を卒園した日、Aの母がAの頭を優しく撫でながらそう語りかけた。
「A？今迄、貴方が約束を破った時、ママとパパは貴方に何と言ったか覚えてる？」
『覚えてる！約束は守らないと駄目！』
「そうよ、約束はね、相手と自分の間で決めた
『ルール？』
「そう、守ったらその相手ともっと仲良くなれる
でも破ったらその相手との仲が悪くなる」
『A、仲良くなりたい！』
「うん、じゃあ約束は必ず守ってね
はい、ママと約束」
『分かった！約束！』__________
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
部屋中にアラーム音が鳴り響く。
『ん……夢…か………』
目を数回パチパチさせたAはグーっと伸びをしてカーテンを開ける。
優しく暖かい日差しが部屋に入ってきた。
『…私、お母さんとの約束破ってないよ』
そう太陽に話しかけた。
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作者名：myu | 作成日時：2021年7月3日 16時
