【文スト】其の女、何故生きる① (ページ12)

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作戦ページ12

早速私の部屋に龍ちゃん樋口ちゃんを招く。

『さて！先ずは！
樋口ちゃんの呼び方を決めようの会～(ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ)』

「「は？？？」」

怖いよ2人とも。

「僕(やつがれ)はそんな事に時間を割かぬぞ」

『なぁーんでよぉー』

だって可笑しくない？僕くんの事は龍ちゃんって呼んでるのに樋口ちゃんは樋口ちゃんなんだよ？

もっと距離近づけたいじゃない！

『ねね、何て呼ばれたい？』

「え、えーっと……」

『ぐっちーとか？ひぐちゃんとか？どう？』

「では…ひぐちゃんで」

樋口はAの勢いに圧倒されながらも、芥川の呼ばれ方と同じ“ちゃん付け”だからという理由だけで決めてしまった。

『ひぐちゃんね！良いよ！』

しまった…と思った樋口だが、Aがニコニコなのでホッとした。

「はァ…
で？どうやって人虎を捕える」

『そこでだよ！茶漬けの大好きな敦くんに上手く接触できる方法思い付いた人！』

「あ？貴様何故人虎の好物を知っている」

『あ、』

「Aさん、如何かしました？」

『じ、実は……』

「人虎に会っただと！？！」

『ハイ、スミマセン…』

「ったく…異能を見たのか？」

『ミマシタ…スゴカッタデス…』

「何故片言なのだ、確り説明しろ」

『はい…

敦くんは孤児院出身で、虎へと姿を変える敦くんを院長が追い出した。敦くんは自分が虎へと変身する事は知らなかったそうだ。

で、異能の話だけど、ポテンシャルはそこそこ高い。だが、敦くん本人はその力を制御出来ていなかった。人の首なんて容易にへし折れる程の力だったよ。』

「そうなんですね…」

「A、善い手段を考えたのだろう？
教えてみろ」

『何故そんなに上から目線…
まあイイ、教えてあげるよ

名付けて“ひぐちゃん色仕掛け大作戦”だ』

「「は？？？」」

本日二度目の2人声を揃えたは？？？頂きました。

「私…ですか…？」

『そ！！』

Aは満面の笑みで樋口の事を見つめている。