お館様 ページ14
私は首を横に振って、その場に跪いた。
「違います。私はそんないい……
「──�牘緡遶瓩箸蓮¬滅鬚ど集修澄�
「衝動的にあんな事をしてしまった。絶望感に飲み込まれた後、何だかふわふわして、とても楽になれたんです。── だけど、私に喰われた魂は……？あの時の鬼達はあの世へも行けずに消えてしまったんじゃないかって……そう思うと、怖いんです」
産屋敷は、ただ静かにAの話を聞いている。
なぜ初対面の人間に、胸の内に秘めていた事まで話してしまうのか、わからなかった。
タガが外れたように次々と想いが口をついて出て、しまいには感極まって、滂沱の涙が溢れた。
「もう、二度と使いたくない。こんな悍ましい力……全部、全部壊してしまう……」
「だけどAは、
顔を上げると、産屋敷は前を向いたまま、穏やかな笑みを浮かべていた。
「─── それは…たまたまで……」
「無数の鬼に囲まれている中、すぐ側に善逸がいたのに、彼だけが助かった。これを偶然とは考えにくい。君は鬼から彼を助けたんだよ」
「だけど……私、一番大切なものを壊してしまった……」
脳裏に焼き付いて離れない、あの光景が蘇る。
善逸に言ってしまった、あの言葉を。
ひどく胸が痛んで、ぎゅっと胸元を握る。
「一度壊れたものでも、時間をかけて丁寧に直せば、より強固なものとなる」
「……え？」
「Aが壊してしまったものは、消えてしまってはいないよ。諦めるにはまだ早いんじゃないかな」
胸の中に温かいものが注がれていく。
気付いたら手をついて頭を下げていた。
日本人にとって、最大の敬意の表現。
それをこの人は、たった一度の会話で引き出してしまったのだ。
(うわあ……こんな、こんな素晴らしい人なんだ)
「……あの、お館様」
こうなると、その呼び方が自然と口をついて出た。
意を決して、ずっと考えていた事を頼んでみる。
「私、戦い方を、学びたいのです。この力を使わずに───」
「それは、呼吸のことかな？」
「はい。お、鬼なんかに易々と教えられるようなものではないと、わかっています。敵に呼吸を教えるなんてありえない。でも、……だけど、必要なんです！身を守るためにも、そして──」
一息吸って、はっきりと言い切った。
「叶うなら、鬼舞辻の頸をこの手で斬りたい」
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maicoo(プロフ) - はなさん» ご指摘ありがとうございます！本当にすみません！誤字があると、フッとこう、現実に戻されますよね ; 気をつけなきゃ…(--;)こんな文章ですが、読んで下さってありがとうございます！更新頑張りますね！コメントありがとうー！！ (2019年9月23日 3時) (
レス) id: e4977cc5c7 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！誤字なのですが、鬼血術ではなく、血鬼術だと思います...。これからも更新頑張ってください！応援しています！！！ (2019年9月23日 1時) (レス) id: 0b253d056d (このIDを非表示/違反報告)
maicoo(プロフ) - カナリアさん» ですねw怒らせたら面倒な男上位に入ると私は思っていますwww続き楽しみにしていて下さい！コメントありがとうございます！！頑張ります！ (2019年9月21日 14時) (レス) id: e4977cc5c7 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - 善逸お怒りですねぇwww続きすっごい気になる！更新楽しみにしてます！ (2019年9月21日 11時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
maicoo(プロフ) - モブさん» コメントありがとうございますー!!!!何だろ、二人を地獄に突き落とすのが好きみたいでこんなことに……wwもう、努力してもらうしかないですねw自分が言うなって感じですがw本当にコメント嬉しいです！頑張りますね！これからもよろしくお願いします!!!! (2019年9月19日 0時) (レス) id: e4977cc5c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maicoo | 作成日時：2019年9月12日 14時
