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熱に効くのは ページ29

貴女side


熱を測れば38.2℃

だいぶ熱だなこりゃ
熱なんていつぶりだろう、覚えてない



貴「轟くん、運んでくれてありがとう

もう大丈『大丈夫じゃねぇ…俺が』」



彼は私の手を頰に当てたままボフっと
ベッドに顔を埋める



そして


轟「…悪かった、来るの遅れて


怖かっただろ」




そんな、何を…


貴「あの時はピンチだったけど

轟くんと爆豪くんが来てくれたおかげで
私…大した被害なかったから!大丈夫!」


しゅんとしたままの轟くん


おでこを冷気で冷やしてくれる

轟「…リカバリーさんは疲労だって

栄養あるモン食ってゆっくり休めだってさ
一応…ドリンクとゼリーは買ってきた」


貴「ありがと…ごめんねなんか気を遣わせて」


轟「いや、俺がそうしたいだけだ

…なんかリラックスする方法あるか?

マッサージしようか、手のツボなら知ってる」


そう言って私の手を揉み始める彼





確かに気持ちいいけど…

貴「ねぇ」

轟「どうした?」



…あー、言えない、恥ずかしい
なんかビッチみたいに思われたらどうしよう

甘えるに入る?これ、よくわかんない
でも言うしかない

私がリラックス出来るのは…



貴「…一緒に寝て欲しいな」

手が止まる轟くん


轟「…は?…今?」

顔が赤くなっていく彼


…あ、まずい


貴「あ、いやそうじゃなくて!!!!

添い寝…です…」



なんか言ってて恥ずかしくなる



轟くんはあぁ、とホッとしたように笑って
布団に入ってくれた


そして正面から優しく抱きしめてくれる


轟「これで…良いか?」


貴「うん…これが1番落ち着く」

最初はドキドキが止まらなかったけど
今となっては1番落ち着くんだ


少しゴツゴツしてるけど、あったかいし
彼の心臓の鼓動が私の心を落ち着かせる

たまに目の前に彼の顔があると
赤くなる時はあるけどね



轟「なんか…今のAは

本当に眠り姫みたいだな」

ぽつ、と呟いた彼

ドレスだからかな、彼もスーツだし




だから冗談半分で言ってみた

貴「…じゃあ王子様のキスで元気になるの?」

轟「…」




彼は私の顎をクイッと持ち上げて

優しく、短いキスをした



轟「…これで元気になるよ、多分」


そう言っていたずらに笑う彼は



私だけの王子様。

出逢いのブランケット 1→←ダンス交流会とは 6



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森Shizuku?(プロフ) - ヤオモモちゃぁぁぁん!今神作をもっと早く見つけていればよかったのに!となった私でした。 (2021年10月8日 16時) (レス) @page13 id: 7c267cd787 (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - ヒノさん» ええ…砂藤くん泣くかもですね(爆笑)ありがとうございます!! (2018年11月1日 20時) (レス) id: 0a2dd25f28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒノ(プロフ) - 神過ぎつて砂糖吐く (2018年10月31日 15時) (レス) id: cd05a4e623 (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます!続編作りましたので是非読んで頂けると嬉しいです(^O^) (2018年9月28日 23時) (レス) id: 0a2dd25f28 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編とても楽しみにしてます!頑張って下さい!! (2018年9月28日 21時) (レス) id: a24dbb2c86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mona x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st  
作成日時:2018年9月22日 21時

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