新たな難問 #2 ページ7
目の前に置かれた琴。
にこにこと上機嫌な紅珠。
―――――――どうしてこうなった。
「こ、紅珠?私は遠慮するわ…。」
必死のお妃スマイルで誤魔化しにかかる。
「…?どうしてですか…?」
くっ、そんな純粋な目で見ないでっ!
「私何年も琴は触れていないの。私の演奏など、もし陛下のお耳に入ってしまったら、かえって政務の邪魔になってしまいますわ…ホホホ…」
本当のことを言うと、何年どころか子供の頃に少し触ったくらいだし…。
琴も全く弾けないような妃なんてバレたらっ…
こうなるんだったら李順さんに怒られながらでも琴教えて貰うんだったーーーー
「本当にお妃様は陛下のことを一番思われているんですね!」
あああ、キラキラが眩しい…
「大丈夫ですわ!自信を持ってくださいな!何といってもお妃様は、何をしても愛らしくていらっしゃいますから!」
「紅珠…」
理由になってない。
くっ、ならせめてっ…!!
「そうだわ紅珠、それなら私に琴を教えてくれないかしら?」
「え?わたくしがですか?まさかそんな大役出来ませんわ!!」
驚きを顔全体に表す紅珠。
そりゃあなんとかやらない方向があるならそれがいいけど…
それがだめならせめてそれらしい演奏を…!
「だめかしら?」
「―――――分かりましたわ。お妃様のお願いというのなら…喜んでその役目引き受けますわ!!」
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アゼイリャ(プロフ) - すいません。二次創作ですのでオリジナルフラグ外していただけないでしょうか?お願いします (2016年4月9日 6時) (レス) id: 1f7342c3b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ChiharU | 作成日時:2016年4月9日 3時