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35話 ページ3
芥川さんが私の部屋を去ったあと、再び静寂が訪れた
特にすることもなく、芥川さんから貰った果物でも食べようかと思い、何か皮を剥くものはないか探しているが生憎私の部屋にそんなものはない
仕方がなく、たまたま部屋の外を歩いていた黒服の人に何か切るモノを頼もうとしたとき..
「(あれ...？私は何をしているんだ...？)」
首領は双黒のお二人には良くして貰ってはいるが、実際それが仕事の人間関係にどんな因果がある？
答えは簡単 何もないじゃないか
偉い立場の人と仲良くなっただけで調子にのる人もいるが...
私は違うみたいだ
出来れば、自分の思いを相手に直接話す方が私の理想なのだ
「用はないのか？」
黒服の人が問いかけてくる
「はい...仕事に支障を出してしまいスミマセン...」
「ったく...めんどくせぇな...」
あぁ...ほら...
私自身が私を否定している
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作者名：宵狐 | 作成日時：2019年8月22日 17時
